小突く(読み)コヅク

デジタル大辞泉 「小突く」の意味・読み・例文・類語

こ‐づ・く【小突く/小衝く】

[動カ五(四)]
相手のからだを指先などでちょっと突く。また、おさえて揺する。「ひじで―・く」
いじめて苦しめる。「嫁を―・いてばかりいる」
釣りで、えさを水底で小刻みに動かす。
[類語]打つ叩く殴るぶつひっぱたく叩きのめす打ち据えるぶん殴る殴り飛ばす殴りつける張る食らわすはたく噛ますぶち噛ますぶっ叩く張り飛ばす張り倒すぶちのめすぶっ潰す殴打する突く刺すつつ突っつく小突き回す突き倒す突っかかる突き飛ばす突き破る

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精選版 日本国語大辞典 「小突く」の意味・読み・例文・類語

こ‐づ・く【小突・小衝】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙 ( 「こ」は接頭語 )
  2. 拳骨や指先などで突く。肩や肘(ひじ)などで押す。つつく。また、軽くたたく。
    1. [初出の実例]「私をこづいたり腕を持って引張ったりして」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一八)
  3. 拳骨でたたく。打つ。なぐる。また、おさえてゆする。
    1. [初出の実例]「どづけこつけと掴(つかみ)合ふ」(出典浄瑠璃道中亀山噺(1778)四)
    2. 「戸をこづいて見ると」(出典:めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一)
  4. いじめる。いじめ苦しめる。
    1. [初出の実例]「紂が天下万民をせめこづいてとりをさめた財とつみおいた米穀を」(出典:玉塵抄(1563)二二)
  5. 「撞(つ)く」をいう奴詞(やっこことば)
    1. [初出の実例]「後夜の鐘をこづき申に」(出典:浮世草子・好色産毛(1695頃)四)

こ‐ず・く‥づく【小突・小衝】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙こづく(小突)

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