小金(読み)コガネ

デジタル大辞泉 「小金」の意味・読み・例文・類語

こ‐がね【小金】

いくらかのまとまった金銭。ちょっとした財産。「小金をためる」
少額の金銭。小銭
[類語]小銭ばら銭はした金目腐れ金涙金びた一文

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精選版 日本国語大辞典 「小金」の意味・読み・例文・類語

こ‐がね【小金】

  1. 〘 名詞 〙 ある程度のまとまった額の金銭。
    1. [初出の実例]「小がねため・婆が冥途の旅用意」(出典:雑俳・水加減(1817))

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日本歴史地名大系 「小金」の解説

小金
こがね

中世から史料にみる地名で、近世の小金町や大谷口おおやぐち村・馬橋まばし村などを含む一帯をさしたと考えられる。単に金とも記した。古くから交通の要衝であったと思われ、中世には宿が形成されていた。また戦国期には大谷口地内に高城氏が小金城(大谷口城とも)を築いて居城とし、北総に勢力を振るっていた。「本土寺過去帳」に地名が散見する。表記は金・コカ子が多く、年紀のあるものでは応永三二年(一四二五)六月とある一七日の妙宗に「金」と注があるのが早い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小金」の意味・わかりやすい解説

小金
こがね

千葉県松戸市北部の地区。旧小金町。下総(しもうさ)台地にあり、中世大谷口(おおやぐち)に高城(たかぎ)氏の小金城が築かれたが、江戸時代には幕府直轄地となって、東側に水戸(みと)街道宿場町(小金宿)が発達した。幕府の放牧地小金牧が置かれた近くの台地上は、現在JR常磐(じょうばん)線などが走っていて、住宅開発が著しく人口が急増している。

[山村順次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小金」の意味・わかりやすい解説

小金
こがね

千葉県北西部,松戸市北部の地区。旧町名。かつて水戸街道に沿う宿場町であったが,近世には江戸幕府直営のウマの放牧地で小金五牧があった。その後畑作地帯となり,現在は東京への通勤者が多く住宅地化としている。

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世界大百科事典(旧版)内の小金の言及

【金】より

…中国の鑼(ら)の伝来したもの。大金と小金とがあり,ひもでつり下げて槌(つち)で打ち鳴らす。大金は直径約46cm,厚さ約6cm。…

※「小金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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