デジタル大辞泉
「届く」の意味・読み・例文・類語
とど・く【届く】
[動カ五(四)]
1 ある所にまで至りつく。達する。及ぶ。「四十に手が―・く」「遠くまで―・く声」
2 送った品物や郵便物が相手の所に着く。「母から便りが―・く」「贈り物が―・く」
3 注意などが十分に行きわたる。行き届く。「親の目が―・く」「細かいところまで神経が―・く」
4 願い事がかなう。気持ちが通じる。「祈りが―・く」「誠意が―・く」
[動カ下二]「とどける」の文語形。
[類語]着く・至る・立ち至る・辿り着く
とず・く〔とづく〕【▽届く】
[動カ四]「とどく」に同じ。
「海は艫櫂の―・かん程せめゆくべし」〈平家・一一〉
[動カ下二]「とどける」に同じ。
「形見を―・くる音づれは」〈謡・柏崎〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とど・く【届】
- [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
- ① さし出したものが先方に着く。こちらから送った物が向こうに着く。
- [初出の実例]「京のたよりごとに文をやれど、とどかずさはりがちにて返事も見ず」(出典:発心集(1216頃か)五)
- ② あるところにまで達する。及ぶ。
- [初出の実例]「天(てんぢょこ)へとどきさうな天窓(あたま)アして」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
- ③ こちらの心が先方に通じる。転じて、反応が現われる。目的を達する。成功する。
- [初出の実例]「使にやったこともとどかぬにならうず」(出典:玉塵抄(1563)四)
- 「丹次郎どのへ、見継心にいたした義も、大かたとどきましたる様子」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)
- ④ 注意や調査などが十分にゆきわたる。行きとどく。間に合う。
- [初出の実例]「助二律令一とは律令にととかぬ処を、格にしるし明にするを助と云也」(出典:清原宣賢式目抄(1534)端書)
- 「新吉の届かねえ処は、年もいかねえから勘弁して」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一九)
- ⑤ はげむ。
- [初出の実例]「ツヨキ ココロヲ モッテ タシカニ コラエ todoqu(トドク)ベシト ヲンイサメナサレ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)一)
- [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ⇒とどける(届)
とず・くとづく【届】
- [ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 =とどく(届)[ 一 ]
- [初出の実例]「衣粮(きもの)無きに縁りて、達(トツク)こと能はざることを憂ふ」(出典:日本書紀(720)持統四年一〇月(北野本訓))
- 「天下にとつくはながき日足かな〈望一〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)二)
- [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 =とどける(届)
- [初出の実例]「形見をとづくる音づれは」(出典:謡曲・柏崎(1430頃))
届くの語誌
「とどく」の古形。一般に、トヅクからトドクへの交替は室町時代の中期以後であるといわれている。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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