岐阜県中南部の市。2003年4月高富(たかとみ)町,美山(みやま)町と伊自良(いじら)村が合体,成立した。人口2万9629(2010)。
山県市南西部の旧村。旧山県郡所属。人口3287(2000)。長良川の支流伊自良川流域の山村。伊自良川本支流沿いの小規模な複合扇状地と丘陵性の山地から成る。中世は長講堂領伊自良荘に属し,近世は尾張藩領,天領,旗本領などで,紙の生産が行われた。基幹産業は農業で,米作を中心に畜産や麦,野菜の栽培が行われる。近年,木工家具製造業がのびている。伊自良川上流には甘南美寺,キャンプ場などがあり,大門地区では横穴式古墳群が発見された。
山県市南部の旧町。旧山県郡所属。人口1万8795(2000)。中央を長良川の支流鳥羽川が流れ,周囲を山地が取り囲んで盆地を形成する。中心集落の高富は1709年(宝永6)本庄氏1万石の陣屋が置かれてから発展し,明治以降は郡役所が設置されるなど郡の政治・経済の中心となった。農業を主産業とするが,南隣の岐阜市のベッドタウンとして宅地化も進んでいる。東深瀬にある白山神社の拝殿は重要文化財に指定されている。
山県市中北部の旧町。旧山県郡所属。1964年町制。人口8869(2000)。町域の大部分は美濃越前山地に属し,町域の大部分が山林である。中央を長良川支流の武儀(むぎ)川が流れ,川沿いに集落が開ける。明治期以降,林業と手すき和紙が主産業であったが,第2次大戦後は農家の副業として導入された水栓バルブ工業が発達,現在では全国有数の生産高をあげている。また良質の杉,ヒノキ材を産し,製材業が盛んである。
執筆者:上田 雅子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
岐阜県南西部にある市。2003年(平成15)山県郡高富町(たかとみちょう)、美山町(みやまちょう)、伊自良村(いじらむら)が合併、市制施行して成立した。市域の北部は白山山脈に連なる標高1000メートル内外の山地で、これらの山々を水源として南東流する武儀(むぎ)川、鳥羽川、伊自良川(いずれも長良川水系)などの流域におもな集落や耕地が展開する。国道256号、418号が通じる。岐阜市北部に接し、岐阜市への通勤者が多い。農林業が中心で、米・野菜のほかカキ、クリなどを栽培し、養鶏、養豚も行われる。室町時代の建造物である白山神社(はくさんじんじゃ)拝殿は国指定重要文化財である。人造湖の伊自良湖では釣りが楽しめる。また、芳香樹木が3000本以上植栽された四国山香りの森公園、豊かな自然が味わえるコテージ村「グリーンプラザみやま」などもある。面積221.98平方キロメートル、人口2万5280(2020)。
[編集部]
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