コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

巾着網 きんちゃくあみ

5件 の用語解説(巾着網の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

巾着網
きんちゃくあみ

漁網の一種。主としていわし,あじ,さばなどをとる。巻網に属する揚繰 (あぐり) 網の改良型で,最も一般的に使われている。2艘の船で行うものと,1艘で行うものとがある。上部に浮子 (あば) をつけ,下部に沈子 (いわ) をつけた幅広の長い網で魚群を囲み,網をたぐり寄せて魚を捕獲するが,そのとき下部に環をつけておき,絞るようにして魚の逃げるのを防ぐところから,巾着になぞらえてこの名がある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

きんちゃく‐あみ【巾着網】

巻き網の一。大きな帯状の網の裾(すそ)に締め綱を通してあり、魚群を取り巻いたあと、巾着のように下方を締めて捕る。イワシ・サバ・カツオなどに用いる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

巾着網【きんちゃくあみ】

表層性の魚をとる網漁具で,巻網の一種。1枚の大きな網で,上端に浮子(あば),下端の沈子(いわ)綱に金属環をつけ,この環に締綱を通す。魚群を網で取り巻き,巾着の口を締めるように締綱を引き絞る。
→関連項目漁船関沢明清

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

きんちゃくあみ【巾着網】

巻き網の一。網の裾に金環をつけ、それに綱を通し、網で魚を囲んだあと、この綱を引き締めて獲るもの。引き締めた形が巾着に似ることからいう。主にイワシ・サバなどの回遊魚に用いる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

巾着網
きんちゃくあみ
purse seine

網漁具の一種で、巻網(旋(まき)網)類の無袋(無嚢(むのう))網類に属す。1枚の長方形状の網で、上辺(浮子(あば)方)には浮子綱と浮子、下辺(沈子(ちんし)方)には沈子綱と沈子が付着していて、網端部には側綱が取り付けられ、これらに手綱が結着されている。沈子綱には多数の環吊綱(かんつりづな)(ブライドル)が結着され、その先端に鉄製の環(かん)(リング)が取り付けられている。これは魚群が網裾(あみすそ)から逃避するのを防止するためのもので、環に通された環綱を締めて魚群の逃路を絶つために用いられる。
 昼間操業するものと夜間に集魚灯を利用して操業するものとがある。また、使用する漁船は、1艘(そう)によるものと2艘によって操業するものとがあるが、使用する漁船は網船と魚群探索船(または灯船(ひぶね))および運搬船からなる複数の漁船をもって一操業体としている。巾着網の魚捕部は一艘巻では網端に、二艘巻では網の中央部に位置している。
 昼間操業する場合は、魚群の水平的な動きが速いので、魚群をすみやかに包囲するために、浮子綱の長さに比較して網丈(あみたけ)は浅い。夜間操業する場合には、集魚灯によって浮上させた魚群を漁獲対象とするため、網の長さは集魚灯に集められた魚群を包囲するだけで十分であるが、水面近くまで浮上した魚群でも大部分はかなり深い層に滞留していることが多いため、網丈は比較的深めに仕立てられるのが普通である。また1960年代からは、網船は省力化のため一艘巻で操業する場合が多く、2艘の網船で操業することは少ない。
 規模的には数トンの小型船による小規模なものから、500~3000トン級の中・大型船を用いた大規模なものまである。漁獲対象は、濃密な大魚群を有するイワシ類、サバ類、アジ類をはじめカツオ・マグロなど多種多様である。
 巾着網はアメリカで発達し、第二次世界大戦後にアメリカから日本に導入された漁具である。古来日本で操業されていた揚繰(あぐり)網とよく似ているが、以下の点が異なる。揚繰網は網の中央部に袋(嚢(ふくろ))とよばれるふくらみをもつのに対し、巾着網では網の中心部は左右ともに同一寸法の長方形をなす。また、構造的な大きな相異点は環および環綱の有無である。これらが装備された巾着網の移入後、揚繰網が改良され、現在では両者の明瞭(めいりょう)な区別はなくなった。[添田秀男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

巾着網の関連キーワード揚繰網鰯雲鯖雲畳鰯沈子網端赤身の魚多獲性魚改良揚繰網八手網

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

巾着網の関連情報