希ガス(読み)きガス(英語表記)rare gases; noble gases

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

希ガス
きガス
rare gases; noble gases

不活性ガス,貴ガスともいう。周期表 18族に属するヘリウムネオンアルゴンクリプトンキセノンラドンの6元素総称。ヘリウムは2個,そのほかは8個の価電子をもつ安定な電子配置のため,化学的には非常に不活性で,化合物をつくりにくいが,励起状態では酸化物,フッ化物や塩化物などの化合物をつくるものがある。単体は単原子気体で,分子間力が小さいため,いずれも沸点が低く,特にヘリウムは-269℃という最低の沸点をもつ。空気中には微量 (約 0.94容量%) 含まれるが,大部分はアルゴンである。ラドンは天然放射性系列に属する元素として,またヘリウムはα壊変の際の生成物として,ともに放射性鉱物,鉱泉などに含まれることがある。

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知恵蔵の解説

希ガス

「気がする」の意味。「希ガスる」の誤変換の面白さから電子掲示板上などで広まり、「る」がとれて定着した。本来は化学用語であり、ヘリウム、ネオンなどの気体(ガス)、第18族元素群のこと。

(川口正貴 ライター / 2009年)

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百科事典マイペディアの解説

希ガス【きガス】

通常,周期表第0族の元素ヘリウムHe,ネオンNe,アルゴンAr,クリプトンKr,キセノンXe,ラドンRnをいう。すべて希元素に属し,しかも常温で気体であるためこのように呼ばれる。いずれも空気中に含まれ,空気を液化分留して得られる(ラドンRnは放射性元素で,ラジウムRaから得られる)。化学的に不活性で,不活性ガスともいい,貴ガスとも書く。
→関連項目ラムゼー

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栄養・生化学辞典の解説

希ガス

 18族(旧VIII族,0族)の元素,すなわちヘリウム,ネオン,クリプトン,キセノン,ラドンの総称.

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世界大百科事典 第2版の解説

きガス【希ガス rare gas】

周期表周期表第0族に属するヘリウムHe,ネオンNe,アルゴンAr,クリプトンKr,キセノンXe,ラドンRnの6元素の総称。すべて空気中には微量にしか含まれていず(約0.94体積%,大部分はアルゴン),地球上の存在量がわずかであることから希産のガスという意味でこのようによばれる。またヘリウムはα崩壊の生成物として,ラドンは放射性系列に属する放射性元素として,ともに放射性鉱物,鉱泉などの中に含まれる。ヘリウムはアメリカの天然炭化水素ガス中に多く含まれ,7~8%に達することもある。

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大辞林 第三版の解説

きガス【希ガス】

周期表 18 族に属する、ヘリウム・ネオン・アルゴン・クリプトン・キセノン・ラドンの六元素の総称。単体は常温で無色・無味・無臭の気体で、単原子分子より成り、融点・沸点は低い。大気中に約1パーセント存在するが、そのほとんどはアルゴンである。化学的にきわめて不活性で、普通の条件では化合物をつくらない。不活性ガス。

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