精選版 日本国語大辞典 「平頭」の意味・読み・例文・類語
へい‐とう【平頭】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動 ) 頭を並べること。高さを等しくすること。差別なくひとしいこと。また、そのさま。
- [初出の実例]「執幣丁一人在二其間一、〈与二卜部一平頭〉〈略〉次第司判官一人在二其間一〈与二主礼一平頭〉」(出典:貞観儀式(872)二)
- ② 数がそろうこと。ちょうど。干支が六〇年で一周して同じになること。転じて、六〇歳をいう。
- [初出の実例]「某今年六十平頭、雖下辞二官寺一退中養閑房上、而猶在二城市一」(出典:空華集(1359‐68頃)一四・答宗鏡湖書)
- ③ 「へいとうびょう(平頭病)①」の略。
- ④ 「へいとう(平頭)の病(やまい)」の略。
- ⑤ 奴僕。召使い。
- [初出の実例]「平頭頗亦解二宰烹一、施レ薑加レ桂出二新製一」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)六・峩山松蕈歌)
ひん‐ず‥ヅ【平頭】
- 〘 名詞 〙 予期しないこと。思いがけないこと。意外。
- [初出の実例]「人つぶてにうたれ、金時もすへ竹も、あやうくひんずの命をのがれ」(出典:浄瑠璃・四天王女大力手捕軍(1678)五)