形勝(読み)ケイショウ

デジタル大辞泉 「形勝」の意味・読み・例文・類語

けい‐しょう【形勝】

風景がすぐれていること。また、その土地景勝。「形勝の地」
敵を防ぐのに都合のよい地勢・地形。要害
砲隊が―の地を占めて陣地いている」〈漱石吾輩は猫である
[類語]景勝絶勝奇勝名勝景色美景佳景勝景絶景奇観山紫水明風物近景遠景白砂青松風光明媚

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精選版 日本国語大辞典 「形勝」の意味・読み・例文・類語

けい‐しょう【形勝】

〘名〙
① (形動) 地勢や風景などがすぐれていることやそのさま。または、そのような土地。景勝。
※本朝文粋(1060頃)一三・為左大臣供養浄妙寺願文〈大江匡衡〉「方今時時詣墳墓。為寺指点形勝
真理の春(1930)〈細田民樹〉ひるしぼむ花「家村は遊園地の丘に形勝(ケイシャウ)茶店をみつけ」 〔南史‐劉善明伝〕
② 地勢が、敵を防いだり陣地を張るのに適しているところ。要害の地。
太平記(14C後)三四「敵の軍遂に利あらず〈略〉是当山形勝(ケイセウ)の地、要害の便りを得たる故にて候」 〔史記‐高祖紀〕

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普及版 字通 「形勝」の読み・字形・画数・意味

【形勝】けいしよう

地勢がすぐれる。宋・楊万里〔楊子江を過(よぎ)る〕詩 千古雄、鴻去るの外 六の形るるの日

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