美景(読み)ビケイ

精選版 日本国語大辞典 「美景」の意味・読み・例文・類語

び‐けい【美景】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 美しい景色。
    1. [初出の実例]「美景留連実可憐、好当池上与庭前」(出典田氏家集(892頃)上・題橘才子所居池亭)
    2. 「世間の美景(ビケイ)を捨がたき事おほかり」(出典:発心集(1216頃か)七)
    3. [その他の文献]〔陳書‐孫瑒伝〕
  3. 美しい容貌・容姿。また、その人。美形。
    1. [初出の実例]「其美景(ビけい)、嶋原中比のよし野にくらべて、二割半ほどよくて」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)四)
  4. 陰暦二月の異称
    1. [初出の実例]「美景 ビケイ 二月也」(出典:元和本下学集(1617))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「美景」の読み・字形・画数・意味

【美景】びけい

佳景。南朝宋・謝霊運〔魏の太子中集詩に擬す、八首の序〕天下良辰・美景・賞心・樂事、四(あは)せし。今、昆弟友、二三(しよげん)、共に之れを盡せり。

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