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…鹿児島本線や国道3号線に沿い,鹿児島市への交通の便はよく,また東シナ海に浮かぶ甑(こしき)島列島への定期船の起点である。北東境にある冠岳(516m)は,秦の始皇帝の臣徐福が不老不死の仙薬を求めてここまで来て冠を捧げた所といわれる。海食地形の発達する長崎鼻や7月末に行われる串木野さのさ祭などが観光の中心である。…
…まず,山東地方に至り,泰山に登りここで封の儀式を,ふもとの梁父(りようほ)で禅の儀式を執行した(封禅)。ついで,山東半島をめぐったが,このおりに斉人の方士徐市(じよふつ)(徐福ともいう)から海中にある三神山(蓬萊,方丈,瀛州(えいしゆう))のことを聞き,徐市に僊人(仙人)と不死の薬を求めさせた。不老長生を願い,みずからも真人(仙人)を思慕するあまり,しばらくは真人と自称して朕の称号を捨てるほどであった。…
…1958年紀勢本線が全線開通し,名古屋,大阪の大都市圏と結ばれるとともに,瀞(どろ)峡,熊野本宮大社など熊野観光の基地としてにぎわう。市内には天然記念物の新宮藺沢(いのさわ)浮島植物群落や神武天皇東征にちなむ神倉神社の天磐盾(あめのいわたて),秦の始皇帝の命を受けて渡来したといわれる徐福の墓がある。【水田 義一】
[歴史]
古くから熊野水軍の根拠地の一つとして知られる。…
※「徐福」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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