志賀海神社(読み)シカノウミジンジャ

百科事典マイペディアの解説

志賀海神社【しかのうみじんじゃ】

福岡県福岡市東区志賀島に鎮座。旧官幣小社。底津綿津見(そこつわたつみ)神・中津綿津見神・上津(うわつ)綿津見神をまつる。博多湾頭に安曇(あずみ)氏の奉斎した海神で,玄界灘航行の守護神とされる。延喜式内の名神大社。例祭のほかに歩射祭,山誉(やまぼめ)神事などがある。高麗時代鋳造という鍍金鐘などの重要文化財がある。
→関連項目志賀島

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デジタル大辞泉プラスの解説

志賀海神社

福岡県福岡市の志賀島(しかのしま)にある神社。“志賀海”は「しかうみ」と読む。旧官幣小社。祭神は仲津綿津見神(なかつわたつみのかみ)、底津(そこつ)綿津見神、表津(うわつ)綿津見神。海上守護の神として知られる。毎年1月の「歩射祭」は県の無形民俗文化財に指定されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

志賀海神社
しかのうみじんじゃ

福岡市東区志賀島に鎮座。旧官幣小社。底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)、中津(なかつ)綿津見神、上津(かみつ)綿津見神を祀(まつ)る。綿津見神は『古事記』『日本書紀』にあるように、安曇(あずみ)(阿曇)氏の祖神とも、奉斎神ともされている神である。安曇族は海上交通と密接に関係する氏族であり、日韓交渉が盛んになると、玄界灘(げんかいなだ)を臨む海路の要衝にある当社は海上守護の信仰を集めた。清和(せいわ)天皇の貞観(じょうがん)元年(859)には従(じゅ)五位上を授けられ、延喜(えんぎ)の制では祈年(としごい)の国幣にあずかった。大内・大友・小早川諸氏などの崇敬を受け、文禄(ぶんろく)年中(1592~1596)には豊臣秀吉(とよとみひでよし)より社領50石を寄進され、江戸時代には福岡藩主黒田氏から手厚い保護を受けた。例祭日は隔年のスポーツの日(10月第2月曜日)。別に1月15日に近い日曜日に歩射(ほしゃ)祭が行われる。

[阪本是丸]

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精選版 日本国語大辞典の解説

しかのうみ‐じんじゃ【志賀海神社】

福岡市北部、志賀島(しかのしま)にある神社。旧官幣小社。祭神は底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)・中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)・表津綿津見神(うわつわたつみのかみ)。綿津見神は海神で、神功皇后の三韓征伐を守護したと伝えられる。

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世界大百科事典内の志賀海神社の言及

【志賀島】より

…半農半漁の志賀島,勝馬,弘(ひろ)の3集落がある。倭奴国王印(わのなのこくおういん)(金印)の出土地として有名で,海上守護神で朝鮮鐘(重要文化財)など文化財の多い志賀海(しかうみ)神社,元寇(げんこう)ゆかりの蒙古塚,火焰塚など史跡に富む。また玄海国定公園に属し,海水浴場,国民休暇村,国民宿舎などがある。…

※「志賀海神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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