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押(し)買(い) オシガイ

世界大百科事典 第2版の解説

おしがい【押買】

交換取引で無理強いに不当な値段で買うこと,押売・押買と併称される場合も多い。古代律令法では強市といわれるものが,これに当たる。鎌倉幕府法では,1240年(仁治1),鎌倉中保々奉行の存知すべき条々の一つに,押買事が出ているのを最初として,42年,53年(建長5),54年,84年(弘安7)と数度にわたって取締りの対象となっている。これは権力を笠にきての武士階級の横暴と,等価交換を望む商工業者との矛盾の結節点として,商品経済が発達した鎌倉末期から,中世後期にかけて,法令に多くあらわれるようになる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の押(し)買(い)の言及

【鎌倉[市]】より

…その場所の多くは,下町ともいうべき海寄りの地域であるが,山寄りの地域でも大倉辻など道路の交差点や,化粧坂上など境界部は,商業地域に指定されている。幕府は市場以外で商人から直接に安く買いたたく“迎買(むかえがい)”や,市価より安く強引に買い取る“押買(おしかい)”を取り締まる一方,商人の暴利を規制する物価統制令や高利貸の利息の制限令も出し,発展しつつある商業・金融業を統制しようとつとめていた。しかしどこまで実効をあげたかは疑問である。…

※「押(し)買(い)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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