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中国度量衡制の質量の基本的な単位。160銭(匁(もんめ))で600グラムにあたり、唐(618~907)以来変わらず、日本に渡来してからもその大きさを変えていない。中国古代に発生した単位で、前漢のころ確定し、隋(ずい)代に漢代のほぼ3倍になり、以後安定した。唐代に日本にもたらされて大宝律令(たいほうりつりょう)(701)に採用された。このため古くはこの斤は唐目(とうめ)とよばれた。ただ日本では斤の呼称が商品の建値にも使われて、さまざまの大きさの斤が発生した。たとえば、薬屋が使った大和目(やまとめ)という斤は180匁、山椒(さんしょう)用は60匁、茶用は200匁、紅花(べにばな)用は100匁、実つき木綿用は600匁である。なお、明治以後120匁を斤としてパンなどに用いてきたが、これはポンドのことで、正しくは英斤とよぶべきである。
[小泉袈裟勝]
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…斧(ふ)は〈おの〉で,基本的に長方形をした青銅の一辺を鋭利な刃にし,反対側を厚くして木の柄に固定し,ときに袋状になっていて,ここに木を差し込んで武器とした。このとき,柄と刃が同一方向になるのが斧で,柄と刃が直角方向になるのが斤(きん)である。ただ,斧も斤も,武器として使用されたもののほか,工具や農具として使われたものもあった。…
…貫を質量の単位の名称とするのは日本特有のことである。その大きさは大宝令による質量の単位に対し6斤4両であり,改鋳による銭貨の目方の変動にもかかわらず,ほぼ安定に保たれていたという。91年制定の度量衡法によって貫は尺貫法における質量の基本単位となり,事実上3.75キログラム(=15/4kg)と定められた。…
…鎌倉時代に用いられた重さを計る単位の一つ。律令制では唐制にならい,キビ100粒の重さを1銖と規定し,24銖を1両,16両を1斤(小斤)とし,さらに3両を大両1両とする大斤を定め,金,銀,穀などを計る場合に大斤を用い,他は小斤を用いることとした。この衡制は時代が経過するとともにみだれ,地域により,あるいは領主により,基準の異なるはかりを用いるようになった。…
… なお度量衡に対応する西欧語は,英語weights and measures,フランス語poids et mesures,ドイツ語Mass und Gewichtなどであって,質量(weights,poids,Gewicht)と長さ・体積(measures,mesures,Mass)との並列という表現になっている。
【史上の度量衡】
中国の《書経》の後につけられた注疏(ちゆうそ)を見ると,〈度はこれ丈尺,量はこれ斛斗,衡はこれ斤両〉とあり,国の法制度としてこれらを等しくしておくのだといった説明がなされている。ここにいう丈,尺,斛(石とも書く)などは,ものごとを数量的に表現するための〈単位〉の呼名である。…
…これらのはかりの精密さは同じ秤量の汎用ばかりと同程度である。天秤(てんびん)秤量法【小林 好夫】
【日本のはかり】
[古代]
古代には物の重量を表す単位として〈斤(きん)〉が使用されることが一般であったが,〈斤〉はまた〈はかり〉を意味する場合もあった。度量衡の制は税制とも深く関係するため,国家による画一的規制は緊急の課題であった。…
…1891年に制定された度量衡法によって尺貫法が確立される以前に用いられた質量の単位。古代中国の単位に由来し,銖‐分‐両‐斤(銖は中位の秬黍(くろきび)100粒の重さ,分=6銖,両=4分,斤=16両)の系列をなし,唐の開元通宝の目方に等しい匁に対しては1両=10匁の関係にあり,ほぼ37.3gに相当する。ただし鎌倉時代後期以降,京都では金1両は4匁5分,銀1両は4匁3分などとされた。…
※「斤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...
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