日振島(読み)ひぶりしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日振島
ひぶりしま

愛媛県南西部,宇和島市中心市街地西方の沖合いに浮かぶ,宇和海最大の島。宇和島市に属する。藤原純友謀反根拠地となったところで,昔の城塞石垣が残る。江戸時代は流刑地であった。山がちの島で水田はなく,段々畑もいまでは夏の観光地で,ムギやサツマイモ栽培は行なわれなくなった。主産業は漁業で沖釣り,ハマチの養殖が行なわれる。足摺宇和海国立公園に属する。宇和島から定期船が就航面積 4.00km2人口 483 (2000) 。

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百科事典マイペディアの解説

日振島【ひぶりじま】

愛媛県南西部,宇和海に浮かぶ島。宇和島市に属し,面積3.74km2。能登,明海(あこ),喜路の集落がある。イワシ,ハマチ,タイなどの漁業を主とし,段々畑でサツマイモを作る。藤原純友が根拠地とした地で,山頂に城の石垣が残る。江戸時代には60余艘の船をもち,網漁などを行っていた。宇和島港から定期船が就航。
→関連項目足摺宇和海国立公園

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世界大百科事典 第2版の解説

ひぶりじま【日振島】

豊後水道の中央,宇和海上に浮かぶ島。愛媛県宇和島市に属し,面積3.25km2,人口527(1995)。能登,明海(あこ),喜路の3集落がある。無人島沖ノ島横島,御五神(おいつかみ)島などを属島とし,それらを合わせると5.14km2。936年(承平6)藤原純友の一党が船1000余艘を擁し,この島に屯集したと《日本紀略》にみえる。近世以来イワシ網漁が盛んで,網主でもあった庄屋の清家氏は島の開発を進め海運業営み,〈島大名〉と称された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日振島
ひぶりしま

愛媛県西部、宇和海にある島。宇和島市に属し、市街地の西22キロメートルにある。面積4.01平方キロメートル。承平(じょうへい)・天慶(てんぎょう)の乱(935~940)の海賊首領藤原純友(すみとも)の本拠地であった。島の山頂に城砦(じょうさい)跡の石垣が残っており、「藤原純友籠居の跡(ふじわらのすみともろうきょのあと)」の記念碑がある。江戸時代には宇和島藩の流刑地であった。北西の季節風を避け、東側の湾頭に北から能登(のと)、明海(あこ)、喜路(きろ)の漁業集落が並ぶ。足摺(あしずり)宇和海国立公園の一部で、夏季は海水浴客が多い。タイやグレなどの磯釣りも盛ん。宇和島港からの定期船便がある。人口442(2009)。

[深石一夫]

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