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智仁親王 としひとしんのう

美術人名辞典の解説

智仁親王

安土桃山・江戸初期の皇族誠仁親王の第六王子、母は新上東門院晴子、兄は後陽成天皇。幼名は六宮・古佐麿(胡佐麿)・員丸、一字名は色、幸丸・友輔とも称する。豊臣秀吉猶子となるが、秀吉実子誕生後、八条宮家を興す。のち親王宣下、式部Nに任ぜられる。和歌連歌を好み、細川幽斎より古今伝授を受け、後水尾天皇に相伝した。なお書道も能くし、さらに造庭の才にもすぐれ、京都洛西桂に別業(桂離宮)を営んだ。寛永6年(1629)歿、51才。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

智仁親王 としひとしんのう

1579-1629 織豊-江戸時代前期,誠仁(さねひと)親王の第6王子。後陽成天皇の弟。
天正(てんしょう)7年1月8日生まれ。豊臣秀吉の養子となるが,淀殿鶴松(つるまつ)が生まれたため解消,天正18年八条宮(のち桂宮)家を創立。19年親王となり式部卿細川幽斎(ゆうさい)より古今伝授をうけて後水尾(ごみずのお)天皇につたえる。桂離宮の造営にあたった。寛永6年4月7日死去。51歳。

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朝日日本歴史人物事典の解説

智仁親王

没年:寛永6.4.7(1629.5.29)
生年:天正7.1.8(1579.2.3)
安土桃山・江戸初期の皇族。四親王家のひとつ桂宮の初代。誠仁親王(陽光院)の第6皇子。母は新上東門院。後陽成天皇の弟に当たる。法号桂光院。はじめ豊臣秀吉の猶子となるが,秀吉に鶴松が誕生したため宮家を創立,八条宮と称した。天正19(1591)年親王宣下を受け,元服,式部卿に任ぜられ,慶長6(1601)年一品に叙せられた。若年より和歌・連歌を好み,文禄5(1596)年『伊勢物語』などの講釈を細川幽斎より受け,師事する。和歌の批点を受け,二条家系の歌学を学んだ。慶長5(1600)年,石田三成方の軍勢に囲まれ丹後田辺城(京都府)に籠城の幽斎より,古今伝授を受けた話は著名。寛永2(1625)年後水尾天皇に古今伝授を授け,近世初期の宮廷社会に継承される御所伝授の基となった。自亭でしばしば和歌や連歌の会を催し,また和歌などの古典作品の集書や新写も熱心に行った。親王の筆による写本や自筆の詠草が数多く現存する。現在,日本建築美の代表とされる桂離宮は,親王が元和初期(1615~16)に創設した別邸で,2代智忠親王によって完成された。

(相馬万里子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

としひとしんのう【智仁親王】

1579‐1629(天正7‐寛永6)
八条宮(後の京極宮,桂宮)初代。正親町天皇皇子誠仁親王の王子。幼少のとき豊臣秀吉の猶子となったが,1590年(天正18)秀吉の奏請により一家を起こして八条宮と称し,翌年親王宣下をうけた。桂離宮は,親王が桂村に営んだ別荘に由来する。【武部 敏夫】 文学活動として特筆すべきは,1600年(慶長5)細川幽斎から受けた古今伝授を1625年(寛永2)後水尾院に相伝したことで,これが御所伝授となって,以後近世堂上和歌はその基盤をここに得る。

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大辞林 第三版の解説

としひとしんのう【智仁親王】

1579~1629) 安土桃山・江戸初期の皇族。誠仁親王(陽光院)の第六皇子。桂宮(八条宮)第一代。桂離宮を造営、学問にも秀で、細川幽斎から古今伝授を受けて後水尾天皇に伝えた。

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367日誕生日大事典の解説

智仁親王 (としひとしんのう)

生年月日:1579年1月8日
安土桃山時代;江戸時代前期の皇族
1629年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典内の智仁親王の言及

【古今伝受(古今伝授)】より

…ところが,三条西実隆の孫実枝は,その子公国と年齢が離れていたため,細川藤孝(幽斎)に古今伝受を相伝した。幽斎は三条西家の秘伝のほかに,近衛家の秘伝や堺伝受をも併せ,八条宮智仁(としひと)親王に伝えた。智仁親王はこれを後水尾天皇に相伝し,以後,いわゆる〈御所伝受〉となり,宮中を中心に継承されてゆく。…

※「智仁親王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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