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未開法 みかいほうprimitive law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

未開法
みかいほう
primitive law

いわゆる「未開社会」において生活を法的に秩序づける社会規制をさす。しかし近年は,法人類学における多元的法体制の認識が定着したことから国家法との共存が注目され,フォーク・ロー folk lawなどの呼称を用いてあらゆる社会における非公式な法的規制を含めるようになった。多くの場合,道徳,宗教,呪術などの社会規範と未分化であり,成文化されてはいないが先例と慣習によって秩序が維持される。また,社会内の個人の地位が重要で,多くは強制的刑罰によるよりは「共同の意識」に支えられた伝統の力によって紛争処理が行われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

みかいほう【未開法 primitive law】

いわゆる〈未開社会〉の伝統的な〈法〉を指す。19世紀に流行した進化主義的な考え方においては,未発達な文化段階の諸民族には〈法〉の名に値するものはないとされた。西欧文明源流であるギリシア・ローマやゲルマンの〈古代法〉と区別して,現存する非文明段階諸民族の〈法〉を原始とか未開と呼んだのである。法人類学の研究が進むにつれてエスキモーピグミーなど,一見単純な社会にも,集団の規律を保持させる掟や決りがあり,成員服従を求める事実が知られてきた。

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