東シベリア海(読み)ひがしシベリアかい(英語表記)Восточно‐Сибирское Море/Vostochno-Sibirskoe More

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東シベリア海」の意味・わかりやすい解説

東シベリア海
ひがしシベリアかい
Vostochno-Sibirskoe more; East Siberian Sea

北極海の縁海の一つ。シベリア沿岸を南限に,西はノボシビルスキー諸島,東はウランゲリ島で限られる海域西部ラプテフ海に,東部でチュクチ海に通じる。東西約 1200km,面積約 94万 km2大陸棚は幅 700kmにわたり発達している。北側の平均深度は 45mであるが,東側はそれより深い。インジギルカ川,コルイマ川などが流入し,夏季には南岸沿いの水路も可航となる。主要港はコルイマ川河口のアンバルチク。北東航路の開拓時代に最後の難所となったところで,初の完航は 1878年 N.ノーレンシェールの『ベガ』号によって行われた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「東シベリア海」の意味・わかりやすい解説

東シベリア海
ひがししべりあかい
Восточно‐Сибирское Море/Vostochno-Sibirskoe More

北極圏にある海域の一つ。北は北極海、南は東部シベリアの陸地に限られ、東はウランゲル島とロンガ海峡を挟んでチュコト海に、西はノボシビルスク諸島を挟んでラプテフ海に通じる。面積91万3000平方キロメートル。海底大部分は大陸棚で、大陸棚部分の水深は平均45メートル、最大155メートル。北極海の縁辺部では915メートルに達する。1年の大部分は結氷するが、夏にはシベリア沿岸が航行可能となる。スウェーデンの地理学者A・ノルデンシェルドが1879年に初航行した。

[津沢正晴]

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