デジタル大辞泉 「枕を高くする」の意味・読み・例文・類語 枕まくらを高たかく◦する 《「戦国策」魏策から》安心して寝る。また、安心して暮らす。「資金繰りがついてようやく―◦して眠れる」[類語]眠り・寝・睡眠・ねんね・快眠・寝る・安眠・就眠・睡臥すいが・熟睡・熟眠・昏睡こんすい・居眠り・爆睡・惰眠・嗜眠・夢寐・一睡・不眠・白河夜船・寝溜め・寝つきが悪い・寝苦しい 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「枕を高くする」の意味・読み・例文・類語 まくら【枕】 を 高(たか)くする 安心して寝る。安眠する。転じて、安心する。[初出の実例]「晩到二江村一高レ枕臥 夢中遙聴半夜鐘」(出典:文華秀麗集(818)下・山寺鐘〈嵯峨天皇〉)[その他の文献]〔史記‐張儀伝〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
故事成語を知る辞典 「枕を高くする」の解説 枕を高くする 安心して眠ることのたとえ。また、安心することのたとえ。 [使用例] もういい。雑誌をよしてさばさばしたよ。今夜は僕、枕を高くしてのうのうと寝るぞ![太宰治*ダス・ゲマイネ|1935] [由来] 昔から、中国でよく使われている言い回しから。たとえば、「戦国策―斉せい策」には、次のようにあります。紀元前三世紀の初めごろ、戦国時代の斉という国の貴族、孟もう嘗しょう君くんの部下が、孟嘗君のために、安全な根拠地を三か所、確保しようと計画しました。その計画が完了したとき、彼は孟嘗君に対して「姑しばらく枕を高くして楽しまん(とりあえずは安心して楽しめますよ)」と言ったそうです。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報