デジタル大辞泉
「寝」の意味・読み・例文・類語
い【▽寝】
寝ること。眠り。
「心とけたる―だに寝られずなむ」〈源・空蝉〉
[補説]多く、動詞「ぬ(寝)」をあとに伴って「いをぬ」「いぬ」の形で、また、「朝寝」「安寝」などと熟して用いる。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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い【寝・眠】
- 〘 名詞 〙 ( ふつう、助詞「の」「を」「も」などを介して次に動詞「ぬ(寝)」がくる形をとる。また、「熟寝(うまい)」「安寝(やすい)」「朝寝(あさい)」など複合語を作る ) ねむること。ねむり。睡眠。
- [初出の実例]「玉手(たまで)さし枕(ま)き 股長(ももなが)に 伊(イ)は寝(な)さむを」(出典:古事記(712)上・歌謡)
- 「昼は日一日(ひひとひ)いをのみ寝暮らし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
寝の語誌
古くから独立性が弱く「いを寝(ぬ)」「いの寝らえぬ」など、助詞を介して「い…ぬ」の形で用いられる。なお、「い」と「ぬ」とが直接結合した「いぬ」は、「万葉集」の表記から考えて、すでに一語化していたとみられる。
ね【寝】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 動詞「ねる(寝)」の連用形の名詞化 ) ねること。ねむり。
- [初出の実例]「ま愛(かな)しみさ禰(ネ)に吾は行く鎌倉の水無の瀬川に潮満つなむか」(出典:万葉集(8C後)一四・三三六六)
- 「起きもせずねもせで夜をあかしては春のものとてながめ暮しつ」(出典:伊勢物語(10C前)二)
- [ 2 ] 〘 造語要素 〙 物の古くなって役に立たなくなったものの意を添える。「寝(ね)粉」「寝(ね)糸」
い‐ね【寝】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「いぬ(寝)」の連用形の名詞化 )
- ① 寝ること。また、寝つき。
- [初出の実例]「Ineno(イネノ) ワルイ ヒト、または、ヨイ ヒト」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ② 眠っている時のかっこう。寝相(ねぞう)。
- [初出の実例]「乗合の居寝のわるさに抱付て」(出典:雑俳・たからの市(1705))
しん【寝】
- 〘 名詞 〙 寝ること。やすむこと。就寝。また、寝る場所。ねどこ。寝室。
- [初出の実例]「遅明驚レ寝」(出典:実隆公記‐享祿二年(1529)正月一日)
- [その他の文献]〔礼記‐間伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「寝」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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