梶木(読み)カジキ

デジタル大辞泉 「梶木」の意味・読み・例文・類語

かじ‐き〔かぢ‐〕【×梶木/旗魚】

スズキ目メカジキ科のメカジキマカジキ科のマカジキクロカジキバショウカジキなどの海水魚総称。長い紡錘形の体に、突出した強大なふんをもつ。外洋を回遊する。かじまぐろ。かじとおし。 冬》
[類語]黒鮪本鮪めじめじ鮪目撥めばち黄肌きはだ南鮪インド鮪鬢長びんなが

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精選版 日本国語大辞典 「梶木」の意味・読み・例文・類語

かじ‐の‐きかぢ‥【梶木】

  1. 〘 名詞 〙 クワ科の落葉高木。本州西部以西に野生するが、畑の縁などに栽植し、樹皮和紙原料にする。幹は高さ一〇メートル、径六〇センチメートルに達する。若枝には剛毛を密生する。葉は互生し長さ七~一五センチメートルの広卵形で縁にはあらい鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。春から夏にかけて淡緑色の花がつき、雌花穂は小球状、雄花穂は尾状となって垂れ下がる。果実はへら形で紅熟する。かみのき。かじ。まむしかず。おぶち。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「かぢのきの花わだつみを漕ぎゆく舟のかぢのきの花とはさらに波ぞたちける」(出典:近江御息所周子歌合(930頃))

かじ‐きかぢ‥【梶木・旗魚】

  1. 〘 名詞 〙 メカジキ科とマカジキ科の硬骨魚の総称。多くは体長約二メートルを越える。マグロに似ているが、上あごが剣状に長くのび、下あごもやや突きでている。刺身、照焼きなどにして食用にされる。熱帯、温帯の外洋に分布し、マカジキ、メカジキ、シロカジキ、クロカジキ、バショウカジキなどがある。かじきまぐろ。かじきとおし。かじとおし。おらぎ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「午 かじきのさしみ 粥三わん みそ汁 実は茄子 なら漬 林檎一ケ半」(出典:仰臥漫録(1901‐02)〈正岡子規〉一)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「梶木」の解説

梶木 (カジノキ)

学名Broussonetia papyrifera
植物。クワ科の落葉小高木・高木,薬用植物

梶木 (カジキ)

動物。マカジキ科とメカジキ科に属する海水魚の総称

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