( 1 )「古事記‐下・歌謡」や「万葉‐四二一八」には「鮪(しび)突く」とあり、古代から銛(もり)で突く漁が行なわれていたらしい。また「万葉‐九三八」の「鮪(しび)釣ると 海人船騒き」からは、鮪釣りも行なわれていたことがうかがわれる。
( 2 )今日のような食用魚としての地位を確立したのは、近世後期の二度の大豊漁を経てからである。一度目の文化七~八年(一八一〇‐一一)の冬は、醤油に漬け込んだ「づけ」として、二度目の天保三年(一八三二)には、生のままで、すし種として広まった。
( 3 )「とろ」が一般的に食べられるようになったのは昭和になってからで、元来「あら」に過ぎない安価な「とろ」を、東京に集まった地方の学生が賞味したことから始まったらしい。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…平群真鳥は武烈朝に至るまで大臣の地位にあり,とりわけ武烈朝においては国政をもっぱらにするとともに,天皇の位を奪うことを企てていたという。また真鳥の子の鮪(しび)は,海柘榴市(つばいち)の歌垣で物部影媛をめぐり武烈と争い,不遜な言動があった。こうしたことが原因となり,真鳥と鮪は武烈天皇の意を受けた大伴金村の攻撃を受け,滅亡する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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