榛名山の火口原湖榛名湖の西南、榛名川上流の奥谷にある。祭神は火産霊神・埴山毘売神。旧県社。「延喜式」神名帳群馬郡三座のなかに社名がみえ(小座)、上野一二社の一つに数えられている。社伝によれば、綏靖天皇の代に物部氏の祖宇麻志麻治命が東国遠征の際山上に神を祀ったことに始まり、のち用明天皇の丙午の年に初めて社殿が造営されたという。しかし起源については諸説がある。社殿裏の巨石をお姿岩として祀った岩石崇拝から起こったともいわれる。元来榛名山を神体とする自然崇拝から始まったものであるが、近年の研究によると、鎮座地の地形・位置などから考えて初めは現在地にあったものではなく、旧地を東南麓の
研究の余地のある文書であるが、建久元年(一一九〇)一二月日付上野国留守所下文(榛名神社文書)によれば、榛名山は鎮護国家のため祈念する霊地であり、榛名寺領内に健児と検非違両使が入ることを旧例に任せて禁止している。榛名寺は神仏習合時代の榛名神社の別当寺であった。社蔵の元亨三年(一三二三)二月一八日の年紀をもつ鉄灯籠銘(県指定重要文化財)には
南北朝時代の様子は「頼印大僧正行状絵詞」によって知ることができる。頼印は榛名山の人で、五歳のとき鎌倉
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…火口原は榛名高原とも呼ばれる草原で,ここから榛名富士山頂へはロープウェーが通じている。榛名山の南を刻む榛名川の河谷には,古くから山岳信仰の参拝者を集めてきた榛名神社がある。【森山 昭雄】
[信仰]
榛名山の信仰的要素は赤城山のそれと類似する点が少なくない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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