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機構学 きこうがくtheory of mechanism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

機構学
きこうがく
theory of mechanism

機械や器具を構成する各部分 (節という) の相対運動や形状を取扱う学問分野で,機械運動学 kinematics of machineといわれることもある。この学問分野では,通常,各節の質量をはじめ材質や強度などを一切無視し,節の長さとその相対的配置 (幾何学的関係) で相対運動を検討する。

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デジタル大辞泉の解説

きこう‐がく【機構学】

機械の内部構造・組み立て・相互運動などを対象として研究する機械工学の一部門。

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百科事典マイペディアの解説

機構学【きこうがく】

力の概念を捨象して,機械の各部分の間の相対運動にのみ着目したとき,そのような機械の骨組みを機構といい,機構の運動を研究する学問を機構学という。機械の設計に役立てるのが目的である。
→関連項目機械工学

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世界大百科事典 第2版の解説

きこうがく【機構学 theory of mechanism】

機械の構成に関する理論を取り扱う学問。一般に機械と呼ばれるものは相対運動をするいくつかの部分から成っているので,その相対運動の性質を研究し,これを機械の設計に役だてるのが機構学の目的である。したがって,機構学では,機械を構成する各部分の運動軌跡,各瞬間の速度や加速度などを幾何学的に論ずる機械の運動学がその主要部分をなしている。機械の運動には力やトルクが伴うから,力学的な問題も考えなければならないが,これは機械力学で取り扱い,機構学ではこれらに関する問題は機械力学との関連を明らかにする程度にとどめられる。

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大辞林 第三版の解説

きこうがく【機構学】

機械全体のメカニズムを理論的に扱う学問。機械全体の出力の能率研究、機械の部分間の連結や伝達機構の研究などを対象とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

機構学
きこうがく

機械の相対運動を、機械に加わる力を考えないで、機械の動きにのみ注目し、その骨組、すなわち、からくりを研究する学問。機械工学の重要な一分野である。機構を考えるときには、機械各部の強度は無限に大きいものとし、摩耗、変形、破壊などは考えない。したがって、機構の相対運動は材料には関係なく、幾何学的に決まってしまう。機械はいかに複雑にみえても、各部分を適当に分解し、基本的な運動のみに注目して考察すると、比較的簡単な機構の組合せからできている場合が多い。基本的機構としては、リンク装置、カム装置、歯車装置、伝動装置などがある。
 リンク装置は、いくつかのリンクの組合せからなるもので、その基本は四つのリンクの端を互いにピン結合した四節回転リンク装置である。このリンク装置で最長のリンクを固定し、最短のリンクを回転させると、このリンクに相対するリンクは往復運動をする。これを、てこクランク機構という。固定するリンクをかえると、二つの相対するリンクが回転する両クランク機構、二つのリンクが往復運動をする両てこ機構が得られる。てこクランク機構のうち、てこの長さをゼロにしたものがスライダークランク機構で、蒸気機関や内燃機関の機構である。このほか、カムや歯車を利用し、平行運動、間欠運動、早戻り運動、遊星歯車装置など、さまざまな機構をつくりだすことができる。[中山秀太郎]

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