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機能集団 きのうしゅうだんfunctional group

翻訳|functional group

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

機能集団
きのうしゅうだん
functional group

派生的集団,目的集団とも呼ばれる。特定の機能を果すために人為的に形成された集団で,合理的,機能的に運営され,明確な織をもつという特徴がある。自生的な基礎的集団 (家族,村落,民族など) から派生・分化したものである。成員の参加の仕方によって強制加入のもの (国家,地方自治体など) と任意加入のもの (経営体,政党,組合,文化団体など) に分けられる。類似する概念として,派生社会 (高田保馬。→基礎社会と派生社会 ) ,組成社会 (F.ギディングズ) ,アソシエーション (R.マッキーバー) ,第2次集団 (C.クーリーの後継者) などがある。機能集団は,社会の発展=社会的分化の進展に伴って種類も数も増大し,基礎的集団に対する優越性を示すようになっている。

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大辞林 第三版の解説

きのうしゅうだん【機能集団】

政党・会社・文化団体などのように、なんらかの意図された目標のために組織された集団。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

機能集団
きのうしゅうだん
functional group

特定の目的・関心・利益を追求するために、人為的、計画的に形成された集団のこと。基礎集団に対応して用いられる概念。それは、基礎集団を基盤としてそこから派生するから派生集団とも、あるいは特定の目的を追求するから目的集団ともよばれる。
 機能集団には多種多様なものが含まれるが、大別して政治、経済、文化、そして社会の4領域に区分できる。
 政治の領域では立法、司法、行政の領域に直接的ないし間接的に関連する機能集団が分化するし、経済の領域では第一、第二、第三次産業に関連する多種多様な機能集団が分化する。さらに文化の領域では教育、宗教、芸術、娯楽などにかかわる機能集団が多様に分化する。これらの機能集団を、集団への参加が非自発的なものと自発的なものとに分けることもできる。国家や地方自治体は非自発的な機能集団であるし、義務教育機関としての学校もそうである。これらの非自発的機能集団に対して、人々は自分の自発的意思に基づいてさまざまな社会集団を形成し、それに参加し活動している。この自発的意思に基づく機能集団は自発的集団とよばれている。ボランティア集団、住民運動、市民運動、社交クラブ、レクリエーションやスポーツクラブ、またNPOやNGOなど広い範囲にわたって、非営利で非政府の自発的な機能集団が形成されている。[佐藤慶幸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の機能集団の言及

【社会】より

…これは,親族と地域社会が人類の歴史とともに古く,狩猟採取社会から現代産業社会までを含めて,すべての社会に普遍的であることを言い表したものである。しかし家族の機能は,狩猟採取社会において家族がほとんど唯一の社会集団であった段階には全包括的なものだったのに対し,近代以降さまざまな機能集団が噴出するに及んで,しだいに縮小してきた。とりわけ,家族をこえる親族集団は,冠婚葬祭以外にはほとんど機能を失い,かつ頻繁な地域移動の影響を受け,急速に解体に向かいつつある。…

※「機能集団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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