コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

檜皮葺き ヒワタブキ

3件 の用語解説(檜皮葺きの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ひわた‐ぶき〔ひはた‐〕【××葺き】

ひわだぶき

ひわだ‐ぶき〔ひはだ‐〕【××葺き】

檜(ひのき)の樹皮を密に重ねて屋根を葺くこと。また、その屋根。社寺・宮殿などに用いられる。ひわたぶき。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

檜皮葺き
ひわだぶき

(ひのき)の樹皮、すなわち檜皮を葺き材料とした屋根葺き方法をいう。垂木(たるき)の上にこれと直交する方向に一定間隔で桟を打ち、その桟に釘(くぎ)や縄を用いて止めていくが、檜皮は密に重ねられ、その総厚が30センチメートル以上に及ぶことも珍しくない。棟は普通の瓦(かわら)葺きと同じく棟瓦(むながわら)、のし瓦、鬼板を使って収めることが多い。優美な外観となるが、同じ植物性材料とはいいながら、茅(かや)や藁(わら)に比して高価につくので、宮殿、神社、仏寺などに広く用いられても民家ではめったにみられない。檜皮葺きをもつ著名な建物としては京都御所の紫宸殿(ししんでん)、清涼殿などの主要殿舎があるが、同じ御所内でも付属屋にはむしろ瓦葺きが多用されている。これは、貴人の住居には中国風の瓦を避け、植物性材料を用いる古代以来の風習によるものと思われる。なお仏寺では吉野山蔵王(ざおう)堂が檜皮屋根をもつ最大の建物である。
 檜皮葺き屋根の耐用年数は15年程度とされるが、檜皮の採取や葺き上げには特殊な技術を要し、かつ森林資源保護の見地からも今後その供給が危ぶまれ、巨大な遺構の修理に支障のおこることが懸念されている。ただし可燃性材料であるので、市街地における一般建築への適用は法規で禁止されている。[山田幸一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の檜皮葺きの言及

【社寺建築構造】より

…材料としては,瓦,檜皮(ひわだ),柿(こけら),茅(かや),銅板が普通であるが,古くは寺院は瓦葺き,神社は茅葺きが本来の姿で,今日でも伊勢神宮は茅葺きの伝統を伝えている。檜皮葺きはヒノキの樹皮を,柿葺きは薄く割った木片を葺いたもので,柿葺きは厚さ2mmくらいの薄板のものをいい,4~7mmのものを木賊(とくさ)葺き,9~30mmの厚いものを栩(とち)葺きなどという。神社建築では,普通,檜皮葺きや柿葺きを用いる。…

【屋根】より

…また屋根の棟には実用と装飾を兼ねて,棟の両端に鴟尾(しび),鯱(しやち),鬼面などを,棟の上に千木(ちぎ),堅魚木(かつおぎ)(勝男木),鳥おどりや宝珠などを置く。
[葺き材]
 日本建築の屋根を葺き材で分けると,本瓦葺き,桟瓦葺き,檜皮葺き(ひわだぶき),杉皮葺き,茅葺き,こけら(柿)・栃・長板などの板葺き,銅瓦葺き,銅板葺き,鉄板葺き,スレート葺きなどとなる。 本瓦葺き(図3-a)は,飛鳥時代に中国,朝鮮から伝来した寺院建築によってもたらされたもので,以来,宮殿,城郭建築,民家などに広く用いられてきた。…

※「檜皮葺き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

檜皮葺きの関連キーワード草葺き木皮葺き葺き板葺く柾葺き屋根葺き杮板伸し葺き檜皮屋屋根工事(建設業許可の一種)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

檜皮葺きの関連情報