武水別神社(読み)タケミズワケジンジャ

デジタル大辞泉 「武水別神社」の意味・読み・例文・類語

たけみずわけ‐じんじゃ〔たけみづわけ‐〕【武水別神社】

長野県千曲ちくま市にある神社祭神武水別神たけみずわけのかみ八幡大神。別称、八幡宮

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精選版 日本国語大辞典 「武水別神社」の意味・読み・例文・類語

たけみずわけ‐じんじゃたけみづわけ‥【武水別神社】

  1. 長野県千曲市八幡にある神社。旧県社。祭神は武水別神(たけみくまりのかみ)誉田別命(ほむたわけのみこと)ほか二柱。孝元天皇の頃の創建と伝えられる。お八幡さん。

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日本歴史地名大系 「武水別神社」の解説

武水別神社
たけみずわけじんじや

[現在地名]更埴市八幡

八幡やわたの中央に鎮座し古叢に囲まれた更埴地方第一の神社。旧県社。祭神は武水別神。相殿は誉田別命・息長足比売命・比大神。八幡さまと通称される。「延喜式」にみえる名神大社の武水別神社にあたるとされている。同社は「三代実録」貞観八年(八六六)六月一日条に、「授信濃国無位武水別神従二位」とあり、この時無位から一躍、従二位を授けられた。「参考源平盛衰記」には、治承五年(一一八一)六月二五日(一四日ともある)越後の城資職を討つべく川中島平に兵を進めた木曾義仲について次のように記す。

<資料は省略されています>

義仲は戦勝報謝には六六ヵ国に六六所の八幡社領の設置を約している。武水別神社が上記の八幡社にあたるかは不明であるが、保元三年(一一五八)一二月三日の官宣旨(石清水文書)に、この地の小谷おうな庄は「八幡宮御領」とあり、山城石清水いわしみず八幡宮から、その荘園である当地に八幡神が勧請されたと考えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「武水別神社」の意味・わかりやすい解説

武水別神社
たけみずわけじんじゃ

長野県千曲(ちくま)市八幡(やわた)に鎮座。武水別大神(たけみずわけおおかみ)、誉田別命(ほんだわけのみこと)、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)、比売大神(ひめおおかみ)を祀(まつ)る。創建は孝元(こうげん)天皇の御代(みよ)と伝えるが不詳。『三代実録』には、866年(貞観8)に従(じゅ)二位を授けられ、翌年官社に列せられたとみえ、『延喜式(えんぎしき)』神名帳には名神(みょうじん)大社として登載されている。しかしそののち石清水八幡神(いわしみずはちまんしん)を併祭し、以後、更綴(さらしな)八幡宮と称せられた。旧県社。12月10日から14日まで行われる新嘗(にいなめ)祭は通称大頭(たいとう)祭といわれ名高い例祭は9月15日。

[白山芳太郎]

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事典・日本の観光資源 「武水別神社」の解説

武水別神社

(長野県千曲市)
信州の神社百選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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