大頭(読み)オオガシラ

デジタル大辞泉 「大頭」の意味・読み・例文・類語

おお‐がしら〔おほ‐〕【大頭】

旗ざおの先に飾る、黒毛牛馬の尾や墨染めのを束ねて垂らしたもの。即位みそぎなどの儀式に使用。おにがしら。大纛たいとう
ある集団の全体を統率する長。→小頭こがしら
キツツキ目オオガシラ科の鳥の総称。頭が大きく、ずんぐりして見え、ゴシキドリに似る。約30種が熱帯アメリカに分布。アメリカ五色鳥。
幕下筆頭力士の称。

おお‐あたま〔おほ‐〕【大頭】

大きな頭。また、頭の大きな人。
主だった人々。かしら分。
「―連中にも、賭博ばくちをやる、国家機密を握って相場をやる」〈蘆花黒潮
金持ち。
「向うは―ですから」〈漱石吾輩は猫である

だい‐がしら【大頭】

幸若舞こうわかまい流派の一。室町末期から江戸初期にかけて栄えた。

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精選版 日本国語大辞典 「大頭」の意味・読み・例文・類語

おお‐がしらおほ‥【大頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 儀杖の幡の竿留(さおどめ)の飾りとする旄牛(ぼうぎゅう)の総(ふさ)後世代用として馬の尾毛、または墨染の苧(お)を束ね垂らすもの。御即位や御禊(みそぎ)などの時に用いる旗の一種。節(せち)の旗。纛(とう)。おにがしら。
    1. 大頭<b>①</b>
      大頭
    2. [初出の実例]「大頭などいひて、例の恐しげに筋ふとき紙縒(よ)りかけて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)著るはわびしと嘆く女房)
  3. 多人数の集団の長。⇔小頭(こがしら)
    1. [初出の実例]「こがしらは、大がしらをおもんじ、大がしらは家老をおもんじ」(出典:仮名草子・清水物語(1638)下)

おお‐あたまおほ‥【大頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな頭。また、頭の大きい者。〔書言字考節用集(1717)〕
  3. 大勢の人の中のかしら。
    1. [初出の実例]「御子孫は西の国でも大あたま」(出典:雑俳・柳多留‐六(1771))
  4. 金持。富豪。また、有力者。おおつぶり。
    1. [初出の実例]「己こそ金持だ金貸だと云はぬばかりの飛んだ大面な面を被って、〈略〉。何の事はない張子の大頭(おほあたま)があるくやうなり、是より金持の事を大頭(オホアタマ)と云ふ」(出典:黄表紙・浮世操九面十面(1792))

だい‐がしら【大頭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「だいかしら」とも )
  2. 幸若舞の座の一つ。流祖とされる山本四郎左衛門は、室町末期の天文年間(一五三二‐五五)頃を中心に活躍している。この座は室町末期から江戸初期にかけて栄えたが、間もなく衰え、歌舞伎に吸収された。現在、福岡県山門郡瀬高町大江に伝わる幸若舞は、室町末期にこの流れの者が伝えたものという。
    1. [初出の実例]「次山本 号大頭 藤井・彦四郎三人曲舞」(出典:言継卿記‐天文一四年(1545)六月四日)
  3. おおがしら(大頭)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「大頭」の解説

大頭 (オオガシラ)

動物。オオガシラ科に属する鳥の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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