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毛奇齢 もうきれい Mao Qi-ling

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

毛奇齢
もうきれい
Mao Qi-ling

[生]天啓3(1623)
[没]康煕55(1716)
中国,清の学者,文学者。浙江省蕭山の人。字,大可。号,初晴,西河。翰林院編修,『明史』纂修官の職についた。博学で,経,史から音韻にまで通じ,議論を好み独自の説を立てて人を論難することが多く,その著『四書改錯』では古くからの権威である朱熹の『四書集注』を攻撃している。

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世界大百科事典 第2版の解説

もうきれい【毛奇齢 Máo Qí líng】

1623‐1716
中国,清代初めの学者。字は大可。晩年,西河先生と称せられた。浙江省蕭山県の人。若いころから文才を発揮し,1679年(康熙18),博学鴻詞科に挙げられ翰林院検討を授けられた。明史纂修官に任ぜられたが,官界では不遇だった。その学問は博覧を好み考証に長じ,後の漢学の先駆となった。宋学を好まず,漢易による《仲氏易》や朱子の注の誤りを指摘した《論語稽求篇(けいきゆうへん)》《四書賸言(じようげん)》,閻若璩(えんじやくきよ)《古文尚書疏証》に反対して《古文尚書》が偽書でないことを論じた《古文尚書冤詞》などの著述が有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

毛奇齢
もうきれい
(1623―1716)

中国、清(しん)代初頭の学者。浙江(せっこう)省蕭山(しょうざん)の人。西河と号した。博学多才で、経史はもとより地理、音韻、楽律の諸学にも通じたほか、詩詞、駢文(べんぶん)、書画をもよくした。清代漢学の先駆者の一人であり、とりわけ反朱子の立場から旺盛(おうせい)な著述活動に従事したが、他方その博識を頼んで顧炎武(こえんぶ)や閻若(えんじゃくきょ)、胡渭(こい)(1633―1714)ら当時の碩学(せきがく)たちの学説にも反駁(はんばく)したため、後世、漢学者の間での評価は芳しくない。しかし、『詩伝詩説駁議』5巻、『古文尚書冤詞(えんし)』8巻、『仲氏易(ちゅうしえき)』30巻、『論語稽求篇(けいきゅうへん)』4巻などは、やや詭怪(きかい)の言語を含むとはいえ、やはり再評価されてよい論著である。『毛西河合集』498巻がある。[宮内 保]
『『清史稿 481巻』 ▽『国朝先正事略 32巻』 ▽『国朝詩人徴略 10巻』 ▽『清人文集別録 2巻』 ▽全祖望著『蕭山毛検討別伝』(『埼亭集・外編 12巻』) ▽阮元著『毛西河検討全集後序』(『経室二集 7巻』) ▽李慈銘著『書埼亭集外編毛検討別伝後』(『越縵堂文集 6巻』) ▽梁啓超著、小野和子訳『清代学術概論』(1974・平凡社・東洋文庫)』

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