(読み)キュウ

デジタル大辞泉 「求」の意味・読み・例文・類語

きゅう【求】[漢字項目]

[音]キュウ(キウ)(漢) グ(呉) [訓]もとめる
学習漢字]4年
〈キュウ〉
もとめる。「求愛求刑求職求道希求請求探求追求要求欲求
中心に向かう。「求心力
〈グ〉仏法を願いもとめる。「求道求法欣求ごんぐ
[名のり]ひで・まさ・もと・もとむ
[難読]求肥ぎゅうひ

ぐ【求】[漢字項目]

きゅう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「求」の意味・読み・例文・類語

もとめ【求】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「もとめる(求)」の連用形名詞化 )
  2. さがし求めること。
    1. [初出の実例]「普くこれを索(もとむ)れども、絶て募(モトメ)に応ずるものなし」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)続)
  3. ほしいと願うこと。請うこと。のぞむこと。願い。希望。注文。要求。
    1. [初出の実例]「皆平原君に求のあるものこそいたれ、御内は求もないになぜここにいたぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
  4. 買うこと。購入。

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普及版 字通 「求」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] キュウ(キウ)・グ
[字訓] もとめる・かわごろも

[説文解字]

[字形] 象形
呪霊をもつ獣の形。この獣を用いて、求めるところを祈る。また獣皮の形で、裘(きゆう)の初文。〔説文〕に求字を収めず、裘字条八上重文として求の字形を出し、「古、衣を省す」という。金文に求を贖求(しよくきゆう)の意に用い、〔君夫(くんぷき)〕「乃(なんぢ)の友を(贖)求せよ」、〔鼎(こつてい)〕「乃の人を求(つぐな)へ」のようにいい、また〔(そはく)〕「用(もつ)て考命(永命)彌生(びせい)ならんことを求む」のように用いる。呪霊をもつ獣皮によって祟(たたり)を祓い、欲するところを求めたので、その法を(術)という。の従う朮は、古くは求と同形である。

[訓義]
1. もとめる、呪霊によって、欲するところを求める、こう。
2. と通じ、つぐなう。
3. 裘と通じ、かわごろも。裘の初文。

[古辞書の訓]
名義抄〕求 モトム・ヲフ・ヲハル 〔字鏡集〕求 モトム・ミル・モチヰル・ヲフ

[部首]
〔説文〕〔玉〕ともに裘を部首とするが、求を部首とすべきである。亦声の字が多い。

[声系]
〔説文〕に求声として球・逑・救・など十二字を収める。求はと声義が通じ、まるめ糾纏(きゆうてん)する意をもつものが多い。裘もまた巻くべきものである。救はその獣を殴(う)って呪霊を刺激し、共感呪術的に祟を祓う呪儀、財物を以て救贖することをいう。

[熟語]
求愛・求雨求援・求縁・求仮求瑕・求解求歓求乞・求救・求教・求偶求愆求索求疵・求借求售・求情・求成・求請求托求逐・求通・求寧求備・求福求聘求覓・求訪・求名・求問・求誉求容・求和
[下接語]
営求・仮求・改求・外求・希求・祈求・求・乞求・講求・購求・欣求・索求・審求・尋求・推求・請求・責求・捜求・躁求・探求・誅求・徴求・追求・博求・敷求・聘求・訪求・旁求・要求・欲求・力求・斂求

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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