岩手県中東部、宮古湾(みやこわん)に突き出た臼木山(うすきやま)(86メートル)の北側にある海岸景勝地。三陸復興国立公園(旧、陸中海岸国立公園)の代表的景観の一つ。一帯は灰白色の石英粗面岩の奇岩が多く、北東部には岩塊が鋸歯(きょし)状に並ぶ小半島があり、剣(つるぎ)ノ山、賽ノ河原(さいのかわら)などと名づけられている。岩塊の上にはアカマツが茂り、白い岩、マツの緑が青い海に映えて美しい。なお、浄土ヶ浜の名は、天和(てんな)年間(1681~1684)に僧竜湖(りゅうこ)が「浄土もかくや」と賛嘆して名づけたと伝えられる。砂浜は海水浴場にもなり、ホテル、旅館などの施設があり、定期遊覧船の発着基地でもある。JR山田線・三陸鉄道リアス線宮古駅からバスの便がある。
[川本忠平]
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