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浅沼稲次郎 あさぬまいねじろう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

浅沼稲次郎
あさぬまいねじろう

[生]1898.12.2. 三宅
[没]1960.10.12. 東京
政治家。 1923年早稲田大学政治経済学部卒業。 25年農民労働党の結成に参加,同書記長となり,のち無産政党の幹部を歴任。第2次世界大戦後,日本社会党の結成と同時にその活動に加わり,48年書記長となり,55年統一後,再度党書記長の座についた。

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デジタル大辞泉の解説

あさぬま‐いねじろう〔‐いねジラウ〕【浅沼稲次郎】

[1898~1960]社会運動家・政治家。東京三宅島の生まれ。労農運動に活躍し、昭和35年(1960)日本社会党委員長に就任。同年10月、日比谷公会堂立会演説中に右翼少年に刺殺された。著「わが言論闘争録」。

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百科事典マイペディアの解説

浅沼稲次郎【あさぬまいねじろう】

社会運動家,政治家。東京都出身。早大在学中から無産運動に参加,一時,日本共産党に入党した。1924年の解党後,自然離党し,農民労働党書記長(結党30分後に解散命令),労農党日本労農党を経て,1932年社会大衆党に入党,のち代議士に当選。
→関連項目建設者同盟風流夢譚事件

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

浅沼稲次郎 あさぬま-いねじろう

1898-1960 大正-昭和時代の社会運動家,政治家。
明治31年12月27日生まれ。昭和11年社会大衆党から衆議院議員(当選9回)となる。戦後は社会党の結成につくし,23年書記長,35年委員長となり安保闘争を指導。同年10月12日日比谷公会堂での党首立会演説会で右翼の少年山口二矢(おとや)に刺殺された。61歳。追悼集「驀進(ばくしん)―人間機関車ヌマさんの記録」がある。東京三宅島出身。早大卒。著作に「わが言論闘争録」。
【格言など】選挙の際は国民に評判の悪いものは全部捨てていて,選挙で多数を占むるとどんな無茶なことでも……(刺殺される直前の演説)

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世界大百科事典 第2版の解説

あさぬまいねじろう【浅沼稲次郎】

1898‐1960(明治31‐昭和35)
大正・昭和期の社会運動家,政治家。東京府三宅島出身。1910年上京,18年早稲田大学予科に入学,雄弁会,ボート部に属したが,翌年2月,民人同盟会結成に参加した。同会が急進,現実両派に分裂するや後者に属し,和田巌,稲村隆一らと9月,建設者同盟を結成,以後田所輝明三宅正一らと行動をともにした。20年大学部に進み,23年卒業,同年5月の早稲田軍教事件では反対運動で活躍,右翼学生のリンチにあう。関東大震災のときも軍隊に捕らえられ,九死に一生をえた。

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大辞林 第三版の解説

あさぬまいねじろう【浅沼稲次郎】

1898~1960) 社会運動家・政治家。東京都三宅島出身。早大卒。農民労働党・日本労農党などに参加。のち、衆議院議員。日本社会党の結成に加わり書記長・委員長を務め、安保改定反対闘争を指導。演説中に右翼少年に刺殺された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

浅沼稲次郎
あさぬまいねじろう
(1898―1960)

政治家。明治31年12月27日生まれ、東京府三宅(みやけ)島神着(かみつき)村出身。1923年(大正12)早稲田(わせだ)大学政治経済学部卒業。1919年2月民人同盟会に参加するが、同会は半年余で分裂、浅沼は和田巌(いわお)、田所輝明(てるあき)、三宅正一らと建設者同盟を創立し社会主義運動に踏み出した。当時の信条は機関誌『建設者』の一文「もう議論、理屈は必要ではない……まず行動しろ」からうかがえるが、そのことばどおり日本農民組合、全日本鉱夫総連合のオルグ活動に奔走し、まもなく「演説百姓」の異名をとる。一方、学生戦線では1923年5月の早大軍事研究団反対闘争を指導した。この闘争では右翼学生の暴行を受け、また関東大震災では軍隊に捕らえられ九死に一生を得た。1925年12月日本初の無産政党農民労働党書記長に就任したが、即日解散命令のため「3時間書記長」であった。翌1926年3月創立の労働農民党では組織部長となり、同じころ日農常任委員として新潟県木崎村争議を指導した。ついで無産政党が分立するや、中間派社会民主主義の日本労農党組織部長となり、以後無産政党解散まで麻生久(あそうひさし)と行動をともにした。この間1933年(昭和8)東京市会議員、1936年衆議院議員となる。戦時下、1942年翼賛選挙では非推薦のため立候補を辞退したが、翌1943年都会議員に当選、副議長を務めた。戦後、日本社会党結成に参加、組織部長となり、1948年(昭和23)第3回党大会で書記長に就任、1951年分裂時は右派社会党書記長、1955年統一大会でも書記長に選出され、1960年3月委員長となるまでその地位にあった。党の調整役として「マアマア居士(こじ)」の異名をとったのはこの時期である。衆議院議員としては1946年以来1958年総選挙まで連続7期の当選を数えた。1959年3月中国訪問の際「アメリカ帝国主義は日中共同の敵である」と発言、従来の右派的路線から踏み出し、その立場で60年安保闘争を指導したが、1960年(昭和35)10月12日東京・日比谷公会堂で演説中、右翼の少年山口二矢(おとや)に刺殺された。「人間機関車」「沼さん」と人々から親しまれ、大衆政治家の典型であった。[荒川章二]
『浅沼稲次郎著『わが言論闘争録』(1953・社会思潮社) ▽『私の履歴書 第2集』(1957・日本経済新聞社) ▽浅沼追悼出版編集委員会『驀進』(1961・日本社会党機関紙局) ▽大曲直著『浅沼稲次郎 その人・その生涯』(1961・至誠堂) ▽三宅正一著『激動期の日本社会運動史 賀川豊彦・麻生久・浅沼稲次郎の軌跡』(1973・現代評論社) ▽国会図書館憲政資料室所蔵「浅沼稲次郎関係文書」』

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世界大百科事典内の浅沼稲次郎の言及

【木崎村小作争議】より

…7月25日の上棟式当日,1000名を超える農民デモ隊と取締りにきた警官隊が衝突し,三宅正一ら25名が検挙された(久平橋事件)。その後は浅沼稲次郎,稲村隆一らの指導のもとに,耕作権確立の要求をかかげ,婦人団の上京陳情,新潟高等農民学校設立などをおこない,27年7月には久平橋事件検束者の全員無罪をかちとった。しかし,日農の分裂や,地主団体と密接な連絡をもった警察の徹底した取締りの前に,この争議は県当局の調停にゆだねられ,その結果土地取上げが認められた。…

【農民労働党】より

…このため日農の前川正一らは評議会の自発的脱退,政治研究会の解体という妥協案をつくり,総同盟には加盟勧告をしないことにして,ようやく12月1日農民労働党を結成した。書記長浅沼稲次郎。加盟団体33。…

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