浸透圧調節(読み)しんとうあつちょうせつ

百科事典マイペディア「浸透圧調節」の解説

浸透圧調節【しんとうあつちょうせつ】

浸透調節とも。生体において体液浸透圧一定に保つ機構。浸透圧調節はすべて生体にとって大きな問題だが,海水より低浸透圧の体をもつ海水魚,淡水より高浸透圧の体液をもつ淡水魚などでは生存上必須となる。まわりの浸透圧が高いときには,水分を吸収,塩類を排出,逆に低いときには水分を排出し,塩類を吸収する機構が働く。一般に,排出器官である腎臓や,呼吸器官のなどがその担い手である。
→関連項目ホメオスタシス

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世界大百科事典 第2版「浸透圧調節」の解説

しんとうあつちょうせつ【浸透圧調節 osmoregulation】

動物が体液の浸透圧を一定に保つように調節すること。動物の細胞を,その浸透圧より低い浸透圧の液(低張液)につけると,細胞内に水が浸透してくる一方,塩類が外に出て細胞の容積は増加し,浸透圧は低下する。反対に浸透圧の高い液(高張液)につけると,脱水と塩類の浸入のため細胞の容積は減少し,浸透圧は高まる。細胞が正常に機能するためには,細胞の環境(内部環境)の浸透圧が最適のレベルに保たれる必要がある。水生動物の場合,体液の浸透圧を調節する能力をもつ動物(浸透圧調節動物)では,組織細胞は外部環境の浸透圧の影響を直接受けることがない。

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世界大百科事典内の浸透圧調節の言及

【水分平衡】より

…そのために,体液よりも薄い尿を多量に排出し,それとともに失う塩類をえら(淡水魚)や皮膚(両生類)などから吸収する。浸透圧調節【佃 弘子】
[ヒト]
 成人の1日の標準的な水分出納を表に示す。食物や飲物による水分摂取はかなり変動し,それに応じて尿・大便中への水分排出は減ることがある。…

※「浸透圧調節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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