出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
山形県北西部、鶴岡市(つるおかし)にある温泉。加茂台地と庄内(しょうない)砂丘との境に位置し日本海に臨む。開湯の起源は、平安時代に漁夫が亀(かめ)の湯浴(あ)みを見て発見したと伝えられる亀の湯で、湯神として亀を祀(まつ)る。江戸時代には庄内藩主酒井氏の湯治場にも利用されたという。上山(かみのやま)、東山(ひがしやま)とともに奥羽三楽郷として栄えた。源泉は大正時代に新たな掘削が進み、内湯旅館が増えてきたが、いまは動力揚湯している。泉質は塩化物泉。鳥海(ちょうかい)山を遠望できる海水浴場としてもにぎわう。庄内空港に近く、国道112号が通じ、JR羽越本線鶴岡駅からバス便がある。
[中川 重]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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