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溶媒和 ようばいわ

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百科事典マイペディアの解説

溶媒和【ようばいわ】

溶質分子またはイオンをいくつかの溶媒分子がとりまいて一つの集団をつくる現象。通常の溶液中でふつうに見られ,そのまま結晶として残る場合もある。ときには溶質分子またはイオンとこれに結合する溶媒分子との間に一定の化学量論的関係が成りたち,一種の配位化合物に相当する化合物(溶媒化物または溶媒和物)となることもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ようばいわ【溶媒和 solvation】

溶液中において溶質の分子やイオンは,近傍の溶媒となんらかの相互作用をして存在し,離れた周囲の溶媒とは異なる状態で溶存している。この現象を溶媒和という。この溶質‐溶媒間相互作用は,イオンと有極性の溶媒分子(水,アルコールなど)との間の相互作用,有極性の溶質分子と有極性の溶媒分子(たとえばエチルアルコールと水)との間の相互作用など,主として静電気的なものである。この相互作用はイオン性の固体を溶かし,陰陽イオンの引力に打ち勝つだけの大きさをもつものである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

溶媒和
ようばいわ
solvation

溶液の中で、溶質の分子やイオンの周りに数個の溶媒分子が結合して一つの分子群をつくることをいう。この結合はきわめて弱いルーズなものである場合から、一定組成の化学量論的な関係を満足した、かなり強固なものが生成する場合までいろいろである。水和は溶媒和の特別な場合である。また結晶生成の場合に溶媒を取り込む現象(包接化)までを含めていうこともある。高分子などの溶媒和は、低分子量のイオンや分子の溶媒和とはかなりようすが異なり、コロイド化学的な問題を含むこととなる。[山崎 昶]

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世界大百科事典内の溶媒和の言及

【プロトン性溶媒】より

… イオン性結晶や極性有機分子のような比較的強い正電荷ないし負電荷を有する(あるいは溶解により生ずる可能性のある)分子種を加えると,陰イオンは水素原子と,陽イオンは電気陰性の原子と相互作用することにより,それを溶解したり,それと反応したりする能力がある。この溶媒との相互作用を溶媒和といい,溶媒中での化学反応を考えるうえで重要な現象である。極性有機分子が溶媒と反応する現象は加溶媒分解(ソルボリシス)と呼ばれ,重要な有機反応の一つである。…

※「溶媒和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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