デジタル大辞泉
「潰」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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つぶし【潰】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「つぶす(潰)」の連用形の名詞化 )
- ① 押しつけてつぶすこと。外部から力を加えて原形をくずすこと。
- ② 金属製の器物をとかして地金(じがね)にすること。また、そのもの。
- [初出の実例]「金銀にてうるはしく作れる彫物などの半物(はした)になりて用にたたず、何にも使はれぬを、いけものにはならず、つぶしにせよとて打ち潰す」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一)
- ③ 「つぶししまだ(潰島田)」の略。
- [初出の実例]「としのころ十八九か或は廿を一つ二つこしたるかさだかならぬしま田わげをつぶしにゆひ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)
- ④ 滅ぼすこと。だめにすること。また、そのもの。
- ⑤ 家業を顧みないで遊興にふける者。放蕩者。ごくつぶし。
- [初出の実例]「迚身上を持とどけまじき者と、側より見立たる人をつぶしといふなり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一)
- ⑥ 時間などをむだに費やすこと。また、あいた時間などを不急のことに使うこと。「時間つぶし」「ひまつぶし」
- ⑦ 物や色などで、一面におおうこと。ふさぐこと。
つぶれ【潰】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「つぶれる(潰)」の連用形の名詞化 )
- ① すれて減ること。すりきれてちびること。
- [初出の実例]「禿(ツフレ)なる鶏の勝つを見て亦刀を抜きて殺すとまうす」(出典:日本書紀(720)雄略七年八月(図書寮本訓))
- ② 押されて原形を失うこと。くずれてひらたくなること。
- ③ 用をなさなくなること。駄目になること。
- ④ 滅びること。絶えること。なくなること。
- [初出の実例]「此の塩梅で大きく附けられては、忽ちこっちが潰(ツブ)れになり」(出典:歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)五幕)
- ⑤ むだになること。ついえ。損耗。損失。
- [初出の実例]「大つぶれだと仲条へ芸子言い」(出典:雑俳・末摘花(1776‐1801)四)
つぶらわ
しつぶらはし【潰】
- 〘 形容詞シク活用 〙 つぶれそうである。ひやひやする。どきどきする。多く、「胸つぶらわし」の形で用いる。
- [初出の実例]「かやうに胸つぶらはしき折りのみあるが」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「潰」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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