懸河(読み)ケンガ

デジタル大辞泉 「懸河」の意味・読み・例文・類語

けん‐が【懸河】

勢いよく流れる川。傾斜の急な早瀬の川。「懸河の勢い」
[類語]急流奔流激流濁流水流清流緩流放流放水貫流合流蛇行流れる流動する流通する流出するける通う・流れ下る・押し流す逆巻く渦巻く淀む

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精選版 日本国語大辞典 「懸河」の意味・読み・例文・類語

けん‐が【懸河】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 傾斜が急で水が滝の落ちるように早く流れる川。奔流。急流。早瀬。
    1. [初出の実例]「早起思風於為山之材。莫疑冰於懸河之口」(出典本朝文粋(1060頃)三・陣徳行〈紀淑信〉)
    2. [その他の文献]〔梁書‐武帝紀〕
  3. 弁舌のよどみのないさまのたとえ。→懸河の弁。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「懸河滔々たる老女の能弁を」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉三)

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普及版 字通 「懸河」の読み・字形・画数・意味

【懸河】けんが

滝。激流。また、滔々たる弁舌にたとえる。〔隋書、裴伝〕亦た辯、論ずる法理、言懸河の(ごと)し。或いは重、或いは輕、皆其の口に由(よ)る。剖析、時人致詰すること能はず。

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