火山性地震とは異なり,長時間継続する震動をいい,マグマだまりの振動,火道中のマグマやガスの振動,溶岩の流動と噴出などによって起こされる。発生原因はさまざまであるが,流体の運動によって起こされると考えられている。ほとんど無感であり,振動周期は発生要因にしたがって異なる。平常連続的に微動が観測される火山もあれば,噴火の時のみ観測される火山もある。一般に,流動性に富んだマグマの火山では,平常,微動が観測される場合が多い。このように,火山性微動は地下のマグマの運動によって発生すると考えられるので,噴火の前兆現象としても重要である。たとえば阿蘇山では,噴火が近づくと微動の振幅がしだいに大きくなり,それが急に止まってから噴火する例が多く,噴火予知の重要な手がかりとなっている。キラウェア火山では微動の発生源が20kmと深いものも観測されており,マグマが深い所から供給されていることを裏づけている。
執筆者:下鶴 大輔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
volcanic tremor
活動的火山で生じる振動波形のうち,地震とは呼べないものの総称。短時間で終わるものは孤立型微動,長時間続くものは連続微動という。地下のマグマや火山ガスなどの流体の振動や移動,ある種の地震の発生などによって生じると考えられるが,地表に噴出した溶岩の崩落による火砕流や岩屑なだれの振動も含めることがある。広義の火山性脈動とは同義であるが,火山性脈動と呼ぶときには,比較的規則正しい周期をもつ連続的な微動を指す場合が多い。微動の発生は火山活動の目安となり,噴火予知や噴火機構の研究のうえで重要。
執筆者:山科 健一郎・下鶴 大輔
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
火山でおこる火山性地震とは異なり、地震の開始が不明瞭で、波形も複雑な振動現象。振幅が小さいわりに、継続時間が長いものが多い。マグマ、火山ガス、熱水の移動や振動によって発生すると考えられている。噴火に先行して火口付近で発生することが多く、噴火に伴って連続的におこる。地殻の深部においても同様の微動がおこることがある。
[中田節也]
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