普及版 字通 「煮(漢字)」の読み・字形・画数・意味
煮
常用漢字 12画
(旧字)
人名用漢字 13画
[字訓] にる・ゆでる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(者)(しや)。〔説文〕三下に字を(れき)に従う字に作り、上にを加えて声とし、「烹(に)るなり」(小徐本)という。字はもと庶に作る形であったと考えられ、庶は廚(くりや)で鍋の下に火をくべる形である。は呪符を埋めたお土居をいう字で、の初文。料理に関係のない字である。(遮)はお土居によって「遮(さえぎ)る」字であるから、もとの声義に従うべく、(しや)・庶(しよ)同声のため字が互易している。庶多のことを(諸)というように、両字の間に通用するところがある。
[訓義]
1. にる、にこむ。
2. ゆでる、熟する。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ニル・ヤク・イル・カシク
[語系]
tjya、庶sjiaの声近く、もと関係のない字であるが、声符として互易することがある。
[熟語]
煮芋▶・煮塩▶・煮海▶・煮簀▶・煮字▶・煮酒▶・煮汁▶・煮粥▶・煮熟▶・煮食▶・煮石▶・煮泉▶・煮茶▶・煮鋳▶・煮湯▶・煮梅▶・煮餠▶・煮▶・煮薬▶・煮練▶
[下接語]
熏煮・羹煮・蒸煮・炊煮・煮・飯煮・糜煮・炮煮・烹煮
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報