
(はん)。
は人がうつぶせに伏している形。字形のままに解すれば、人が獣を犯す意となるが、
はその姿勢のものを示すとみてよい。〔説文〕十上に「
すなり」とし、
声とする。わが国の〔大祓詞(おほはらへのことば)〕にいう「畜(けもの)犯せる罪」にあたるものかもしれない。〔玉
〕に「抵觸(ていしよく)するなり」とあって、タブーにふれることをいう字であろう。すべて犯罪は、もと神の神聖を犯すこと、冒
(ぼうとく)にあたる行為を意味した。〔周礼、夏官、大馭〕に、天子の出幸のとき「犯
(はんばつ)して
に驅(か)る」とあって、犬を轢(ひ)いて、車を修祓してから出発した。その字はまた
(はん)に作る。上から轢く意であろう。犯はもと神威を侵す意であったので、敢て君長に強諫することを犯顔・犯諫という。
立〕犯 ヲツ・ヲカス・フル・キツフル
▶・犯忌▶・犯規▶・犯逆▶・犯教▶・犯境▶・犯禁▶・犯
▶・犯刑▶・犯忤▶・犯罪▶・犯証▶・犯上▶・犯色▶・犯声▶・犯則▶・犯逐▶・犯土▶・犯
▶・犯蹕▶・犯冒▶・犯法▶・犯命▶・犯夜▶・犯由▶・犯乱▶・犯
▶・犯令▶・犯
▶・犯歴▶
犯・陵犯・累犯出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...