デジタル大辞泉 「玉の緒」の意味・読み・例文・類語 たま‐の‐お〔‐を〕【玉の緒】 1 玉を貫き通した細ひも。また、その宝玉の首飾り。「初春の初子はつねの今日の玉箒たまばはき手に取るからに揺らく―」〈万・四四九三〉2 《玉をつなぐ緒が短いところから》短いことのたとえ。「逢ふことは―ばかり思ほえてつらき心の長く見ゆらむ」〈伊勢・三〇〉3 《魂たまの緒の意から》生命。いのち。「―よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする」〈新古今・恋一〉[類語]命・生せい・しょう・生命・人命・一命・身命しんめい・露命・命脈・息の根・息の緒お 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「玉の緒」の意味・読み・例文・類語 たま‐の‐お‥を【玉緒・魂緒】 〘 名詞 〙① 首飾りの美しい宝玉をつらぬき通す紐。または、その宝玉の首飾り。玉飾り。中古以後には、転じて、草木におりた露のたとえとして用いられるようになる。[初出の実例]「始春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき)手に執(と)るからにゆらく多麻能乎(タマノヲ)」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四九三)② いのち。生命。「玉」は「魂(たま)」に通じるところから、霊魂が身から離れないようつなぎとめておく紐の意から転じていう。息の緒。[初出の実例]「みだれつつたえなばかなし冬のよをわがひとりぬるたまのおよわみ」(出典:曾丹集(11C初か))「いまだ玉の緒のあまりも、此度は元の人になり給へと」(出典:俳諧・父の終焉日記(1801)五月三日)③ 江戸時代、仏を拝む際に用いる数珠(じゅず)。[初出の実例]「母人の珠数袋をあけて、願ひの玉(タマ)のを手にかけ」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)四)④ 植物「みせばや(見━)」の異名。《 季語・秋 》 〔日本植物名彙(1884)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「玉の緒」の解説 たまのお【玉の緒】 宮城の日本酒。酒名は近くにある「緒絶(おだえ)橋」に由来。精米歩合70%で仕込む本醸造酒。味わいはやや辛口。原料米は宮城県産米。蔵元の「橋平酒造店」は寛政2年(1790)創業。所在地は大崎市古川七日町。 出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報