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玉箒 タマバハキ

デジタル大辞泉の解説

たま‐ばはき【玉×箒】

《「たまははき」とも》
玉の飾りをつけたほうき。正月の初子(はつね)の日に蚕室を掃くのに用いた。
「初春の初子(ね)の今日の―手に取るからに揺らく玉の緒」〈・四四九三〉
ほうきを作る草の名。コウヤボウキホウキグサの古名という。
「―刈り来(こ)鎌麻呂(かままろ)むろの木と棗(なつめ)が本をかき掃かむため」〈・三八三〇〉
美しいほうき。〈日葡
憂いを払うほうきにたとえて、の異名。
「患(うれへ)を払ふ―、いかな大事も好物に」〈浄・妹背山

たま‐ぼうき〔‐ばうき〕【玉×箒】

たまばはき」に同じ。
「憂を掃う―と云う訳(わけ)かね」〈蘆花黒潮
タムラソウの別名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

玉箒
たまばはき

玉を飾り付けた箒(ほうき)で、蚕室(さんしつ)を掃くのに用いた。古代、中国の制に倣い、帝王が耕作をするのに用いる「辛鋤(からすき)」に対し、皇妃が養蚕をする意味を表すものとして、正月の初子(はつね)の日に飾ったのち、臣下に賜い、宴を開いた。この実物が現在正倉院に残っている。また、コウヤボウキ、ホウキグサ、タムラソウ、ハコネグサなどの植物の別名でもある。なお、「憂いを払うタマバワキ」といい、憂いを掃き除く意から酒の異名でもある。[藁科勝之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版の解説

玉箒 (タマバハキ)

植物。マツ科マツ属の常緑高木の総称。マツの別称

玉箒 (タマバワキ・タマボウキ)

植物。キク科の多年草。タムラソウの別称

玉箒 (タマボウキ)

植物。高野箒または箒木の古名

玉箒 (タマボウキ)

植物。イノモトソウ科の常緑多年草。ハコネソウの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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