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大歌所 おおうたどころ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大歌所
おおうたどころ

平安時代に,日本の伝統的な歌舞を伝承,管理するために,雅楽寮とは別に設置された機関。設置年代は未詳であるが,弘仁年間 (810~824) と考えられる。そののちに成立した催馬楽 (さいばら) ,朗詠も大歌所の管轄とされた。

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デジタル大辞泉の解説

おおうた‐どころ〔おほうた‐〕【大歌所】

大歌の教習・管理をつかさどった役所。令外(りょうげ)の官。平安初期に設置。

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百科事典マイペディアの解説

大歌所【おおうたどころ】

日本古来の歌である大歌の歌舞や和琴・笛などを教習・管理する役所。一説に奈良時代の歌舞所(うたまいどころ)の後身とも推定される。平安初期の記録に初めてみえるが,平安後期には衰微し,その後については未詳。
→関連項目雅楽寮近木荘

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世界大百科事典 第2版の解説

おおうたどころ【大歌所】

大歌を教習する所。雅楽寮の歌師・歌人・歌女の〈歌〉には,立歌(たちうた)と大歌の別があり,大歌とは古代宮廷の祭祀や節会に用いられた歌謡をいい,舞を伴うものもあった。成立年時は不明であり,《万葉集》巻六所収の736年(天平8)の和歌の詞書に見える〈歌儛所〉がその前身と考えられるが,《文徳実録》嘉祥3年(850)11月己卯条の興世書主の伝に,書主は和琴をよくしたので,816年(弘仁7)に大歌所別当になった,とあるのが大歌所の初見である。

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大辞林 第三版の解説

おおうたどころ【大歌所】

八世紀後半に設置された宮中の役所。宮廷の諸行事の奏楽のうち、大歌その他の国風歌舞くにぶりのうたまいの演奏を担当する機関。外来楽舞担当の雅楽寮と対置された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大歌所
おおうたどころ

大歌の歌曲教習、その管理をつかさどった所。令外官(りょうげのかん)。初めは雅楽寮(うたまいのつかさ)で日本古来の歌舞を所掌したが、平安初期に歌曲は大歌所に分離された。非参議もしくは六位以上の者が別当(べっとう)(長官)に補され、十生、案主、琴師、和琴師、笛師、歌師などの職制があったという。10世紀以後には別当に納言(なごん)以上の者も補され、かなり重視され、儀式での活躍をみせていた。平安後期までは別当の補任がみえるが、それ以後は不詳である。江戸時代1753年(宝暦3)に再興され、明治に至り宮内省楽部に併合された。[橋本不美男]

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世界大百科事典内の大歌所の言及

【東歌】より

…若干の東歌をひいて特色をみるなら,〈多摩川にさらす手作りさらさらになにぞこの児(こ)のここだ愛(かな)しき〉(武蔵国,相聞),〈上野(かみつけの)安蘇(あそ)の真麻群(まそむら)かき抱(むだ)き寝(ぬ)れど飽かぬをあどか我がせむ〉(上野国,相聞),〈稲搗(つ)けば皹(かか)る我が手を今夜(こよい)もか殿の若子(わくご)が取りて嘆かむ〉(国名不明,相聞)のように,その多くは労働作業の描写がただちに比喩として愛情の表現に結びついており,独特な生活臭と野性の魅力を放っている。こうした東歌はおそらく筑波山の〈かがい〉に代表される東国の歌垣(うたがき)でうたわれたはずで,それらが古代における宮廷と東国との特別な社会的・政治的関係の中で宮廷の大歌所に集積され,《万葉集》にとりこまれたものらしい。東国は古代王権の支配が及ぶ先端の地であるだけに,東歌がその従属の一徴標として貢上されたのであろう。…

【雅楽寮】より

…なお雅楽大属尾張浄足(平安初期の人か)によれば,日本在来の歌舞には,宮廷に伝来した五節舞などのほか,久米舞(大伴・佐伯両氏),楯臥舞(土師・文両氏)など,氏族の伝承したもの,筑紫諸県舞のごとく地方に伝来したものがあり,外来音楽にも,唐楽などのほかに度羅楽もあったという。しかし師・生ともに時代が下るにつれて縮減の傾向にあり,そのうえ,日本固有の楽は大歌所において,唐楽以下の外来の楽は楽所において,また女楽は内教坊において教習されるようになり,雅楽寮はその実体を失った。雅楽【今江 広道】。…

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