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画院 がいん hua-yuan

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

画院
がいん
hua-yuan

中国,翰林 (かんりん) 図画院の略称あるいは通称。入内内侍省に所属し,画家が宮廷御用の絵画制作に従事した官署。前漢の黄門,後漢の尚方など天子直属の画家の官署がおかれたが,唐の玄宗の時代に翰林院に画家が配置され,宮廷絵画制作の代表的機関として制度上の完備をみた。

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デジタル大辞泉の解説

が‐いん〔グワヰン〕【画院】

中国の宮廷で、絵画の作成をつかさどった機関。代に創設され、代に最盛期を迎えた。図画院(とがいん)。翰林(かんりん)図画院。→院体画

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大辞林 第三版の解説

がいん【画院】

中国、宮廷の絵画制作機関。翰林図画院かんりんとがいんの略称。唐の玄宗の時に創設、元を除いて清に至るまで存続。その画風を院体といい、絵を院画といった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

画院
がいん

中国の宮廷における絵画制作機関。翰林図画院(かんりんとがいん)の略称。中国では漢代のころから宮中に画家を置き絵画制作にあたらせたが、唐代の玄宗(げんそう)帝のとき(8世紀前半)翰林院の別院として翰林図画院が設立され、以後宮廷の絵画制作の代表的な機関となり、元を除いて清(しん)朝に至る歴朝に設置された。玄宗は画院画家を天子直属とし、彼らは供奉(ぐぶ)とよばれたが、のち官職化して翰林待詔、翰林供奉となった。五代十国の後蜀(こうしょく)・南唐も画院を置き、さらに祗候(しこう)、司芸などの官をつけた。宋(そう)代になると、その規模はいっそう拡充整備されて、歴朝に類のない盛観を呈した。待詔、祗候のほか芸学、画学諭の官を加え、画学生も養成した。宋の皇帝には芸術愛好家が多かったが、とくに北宋末の徽宗(きそう)の存在は大きく、画家の待遇を変え、画学(宮廷美術学校)をおこし、米(べいふつ)らを博士に任命した。また芸術的天分の豊かな徽宗は自ら厳しく画学生の指導にあたり、その採用や画家の昇進の試験には自ら出題し、画院の制作においても細かく関与したので、画院絵画の隆盛を生み、その趣好を反映して花鳥・山水に院体画が形成された。その後を受けた南宋の画院は、高宗のとき李安忠(りあんちゅう)など北宋画院の画家を集めて設けられ、再建当初より充実し、孝宗、光宗ごろを最盛期として繁栄を続け、山水画の馬遠(ばえん)・夏珪(かけい)、花鳥画の李迪(りてき)を出した。元は画院を置かなかったので院体画は衰退し、明(みん)は翰林図画院は置かなかったが、実質上画院を復興した。しかし、画家の制作活動に対して皇帝がその好みによる制約を加えた。清の画院は康煕(こうき)・乾隆(けんりゅう)時代に栄え、南宗画も取り入れ、またイタリア人宣教師の画家郎世寧(ろうせいねい)(カスティリオーネ)も加えた。[星山晋也]

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世界大百科事典内の画院の言及

【院体画】より

…中国絵画の様式。院体とは宮廷画院の画体のことで,院体画とは画院の画風をもった絵画である。画院とは翰林図画院(かんりんとがいん)の略称で,ここには天子の私的な需要に応じたり,宮廷や官衙の障壁画や装飾に携わる画家がいた。…

【翰林院】より

…そのうち文学の士は詔勅を起草する任に当たり,特に尊崇されて翰林学士となり,翰林学士院が開元年間(713‐741)に独立した。宋に入り画家は翰林図画院に集められ,多くの名手を出し,明代に至るまで盛大であって,画院と称せられ,その画風を院画,院体(院体画)という。【宮崎 市定】。…

【翰林図画院】より

…中国,唐代に始まり宋代に確立した宮廷画家組織。画院と略称される。待詔・芸学・祗候・学生の4階梯をおき,皇帝が造営する宮殿・仏寺・道観などの障壁画,さらには宮廷での鑑賞に供する画軸・画巻などの制作に当たった。…

【浙派】より

…中国,明代の宮廷画院系の画派をいう語。銭塘出身の戴進(1389‐1462)の画系につながり,しかも浙江出身の画家が多かったことからこう称された。…

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