畜産試験場(読み)チクサンシケンジョウ

デジタル大辞泉 「畜産試験場」の意味・読み・例文・類語

ちくさん‐しけんじょう〔‐シケンヂヤウ〕【畜産試験場】

畜産に関する試験・調査鑑定講習などを行う研究機関。農林水産省付属のものと各都道府県のものとがある。前者は平成13年(2001)独立行政法人農業技術研究機構(現、農業・食品産業技術総合研究機構)に改編され、畜産草地研究所改称

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精選版 日本国語大辞典 「畜産試験場」の意味・読み・例文・類語

ちくさん‐しけんじょう‥シケンヂャウ【畜産試験場】

  1. 〘 名詞 〙 畜産についての技術上の試験研究、調査、分析、鑑定などをする専門機関。各都道府県にある。農林水産省付属のものは平成一三年(二〇〇一)独立行政法人農業技術研究機構傘下の畜産草地研究所に改組

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「畜産試験場」の意味・わかりやすい解説

畜産試験場
ちくさんしけんじょう

畜産に関する技術上の基礎的および開発的試験研究を行なう農林水産省の機関。日本には 1916年に農商務省本省内に設置され,1917年千葉県千葉郡都村 (現千葉市中央区青葉町) へ移転,さらに,1980年茨城県稲敷郡茎崎村 (現つくば市) へ移転した。初期には畜産学の研究とともに種畜の貸し付けや種つけなどの種畜牧場的業務も行なっていたが,その後研究部門を残すのみとなり,基礎的および開発的研究を行なうとともに飼料,飼料原料の依頼分析および鑑定も行なっている。 2001年農林水産省草地試験場と統合,独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究所となった。 2003年には生物系特定産業技術研究推進機構と統合され,新たに独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構畜産草地研究所として発足した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「畜産試験場」の意味・わかりやすい解説

畜産試験場
ちくさんしけんじょう

畜産技術およびそれに関する基礎学上の研究、調査、分析、鑑定、研修などを行う研究機関で国と都道府県の別がある。国立のものは農林水産省付属であったが、2001年(平成13)4月に草地試験場と統合され独立行政法人農業技術研究機構傘下の研究機関となり、名称も畜産草地研究所と変更された。都道府県の研究機関は畜産試験場と呼称しており、都道府県単位で家畜改良普及に努めている。

[西田恂子・編集部]

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百科事典マイペディア 「畜産試験場」の意味・わかりやすい解説

畜産試験場【ちくさんしけんじょう】

農林水産省に属する国立の畜産試験研究機関。1916年設立。本部は茨城県つくば市にあり,企画調整,総務育種繁殖,生理,栄養,加工,飼養環境の8部に分かれる。草地,飼料作物については国立の草地試験場(栃木県那須郡西那須野町(現・那須塩原市)),病理については国立の家畜衛生試験場(茨城県つくば市)が管轄。県の研究機関としての畜産試験場もある。
→関連項目農業試験場

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