しい‐ね しひ‥【瘤】
〘名〙 こぶ。
※
正倉院文書‐天平勝宝二年(750)
九月五日・奴婢見来帳「奴安居万呂 年六〈右方与保呂久保爾在志比禰 額黒子一〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「瘤」の意味・読み・例文・類語
こぶ【×瘤/×癭】
1 病気のために筋肉が固くなるなどして、皮膚が高く盛り上がっているもの。
2 からだの一部をひどく打ったりして、そこが一時的に盛り上がったもの。たんこぶ。「転んで額に―ができる」
3 表面が盛り上がっているもの。「ラクダの―」「木の―」
4 ひもの結び目。
5 自由な行動のさまたげになるもの、やっかいなもののたとえ。多く、子供をいう。「目の上の―」「―つきの女性」
[補説]書名別項。→瘤
こぶ【瘤】[書名]
秋元不死男による句集。昭和25年(1950)刊。収録された句のうち約半数が、昭和16年(1941)から昭和18年(1943)にかけて、秋元が俳句弾圧事件で投獄されていた際の獄中句。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
瘤 (こぶ)
筋肉内あるいは皮下などに塊ができて,表面に隆起したものをいう。筋肉が収縮してできるのは生理的瘤である。病的瘤としては,良性,悪性の腫瘍,炎症性肉芽,出血による血腫などがある。なお,打撲後にできる〈瘤〉(俗に〈たんこぶ〉ともいう)は局所性の水腫である。
執筆者:北川 知行
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
瘤【こぶ】
生体の一部が限局的に盛り上がったもの。ヒトではおもに病的なものをいう。打撲による瘤はおもに皮下血腫が原因で頭部にできやすい。そのほかに腫瘍(しゅよう),炎症,出血などが原因となる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
世界大百科事典(旧版)内の瘤の言及
【粉瘤】より
…アテローマとも呼ばれる。皮膚と癒着する,やや硬く,境界は鮮明な腫瘤で,下部組織とは癒着しない。きわめてゆっくりと増大し,大きくなると表面は半球状に隆起し,俗にこぶと呼ばれる状態となる。…
※「瘤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」