盛岡[市](読み)もりおか

百科事典マイペディア 「盛岡[市]」の意味・わかりやすい解説

盛岡[市]【もりおか】

岩手県中部の市。1889年市制。1992年都南村を編入。県庁所在地。北上盆地北部と東部山地を占め,北上川と支流雫石(しずくいし)川の合流部を中心に市街があり,東北本線,東北新幹線,東北自動車道が通じ,山田線,秋田新幹線(田沢湖線)が分岐。16世紀末南部信直,利直2代により盛岡城(不来方(こずかた)城)が築かれ,20万石の城下として発展した。1871年県庁が置かれ,県の行政・文化・交通の中心をなす。製造品出荷額は2233億円(2003)で県内4位。乳業・繊維工業,伝統的な南部鉄瓶,南部キリ等の生産が行われるが,第3次産業人口が80%(2005)と高く,消費都市的傾向が強い。中心を中津川が流れ,東部の旧市街から西部の駅方面へ中心商店街が延びる。岩手大学,東北農業研究センター,岩手公園(不来方城跡),石割桜(天然記念物),厨川柵(くりやがわのさく)跡があり,西部には繋(つなぎ)温泉がわく。チャグチャグ馬っこは有名。2006年1月岩手郡玉山村を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。886.47km2。29万8348人(2010)。
→関連項目岩手[県]わんこそば

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