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直閃石 ちょくせんせきanthophyllite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

直閃石
ちょくせんせき
anthophyllite

(Mg,Fe2+)7Si8O22(OH,F)2 。斜方晶系の角閃石で,結晶は柱状葉状,繊維状。硬度 5.5~6,比重 2.9~3.2。褐灰色,透明。マグネシウムに富む変成岩に出現する。広義には斜方晶系角閃石の大部分をさす場合がある。

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大辞林 第三版の解説

ちょくせんせき【直閃石】

角閃石類の一。鉄・マグネシウムを含むケイ酸塩鉱物。斜方晶系。灰色・褐色・緑灰色などで、ガラス状光沢のある繊維状ないし柱状の結晶。変成岩中に産する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

直閃石
ちょくせんせき
anthophyllite

斜方角閃(かくせん)石の一種。繊維状ないし葉片状の結晶集合をする。滑石化しやすく、見かけの硬度は低いことがある。広域変成岩や接触変成岩中に産し、とくに変成を受けた超塩基性岩中にはよくみられる。鉄をほとんど含まない苦土直閃石は、日本では岩手県一関(いちのせき)市大東(だいとう)町の変成した超塩基性岩中に知られている。多くの場合は少量の鉄を含む直閃石である。鉄のほうがマグネシウムより多くなったものは、鉄直閃石とよばれる。花崗(かこう)岩ぺグマタイトや変成マンガン鉱床中には、別のタイプの斜方晶系型のものが産し、プロト直閃石、プロト鉄直閃石、プロトマンガン鉄直閃石という名前がつけられている。3種とも日本で初めて発見された鉱物である。植物の丁子(ちょうじ)のような褐色をすることがあるので、英名は丁子を意味する近代ラテン語に由来する。和名は、偏光顕微鏡下で直消光する角閃石という意味である。[松原 聰]

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