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県主 あがたぬし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

県主
あがたぬし

大化以前のの支配者。のち (かばね) の一つとなった。「記紀」や「風土記」の伝承によれば,皇室直轄地の首長,また国造 (くにのみやつこ) が支配する国の下部組織の長ともいわれる。神の霊をとどめ,託宣を聞くなど宗教的な性格を帯び,祭祀に関する機能を果したといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

あがた‐ぬし【県主】

大化の改新以前、県を統治した首長。朝廷直轄地の長とも、国造(くにのみやつこ)の支配下ともいう。祭祀もつかさどった。のちに姓(かばね)の一つとなった。

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百科事典マイペディアの解説

県主【あがたぬし】

大和朝廷の地方官。はじめ小地域の司祭者であり王であったが,国家統一後,県の首長とされた。県は国の下部組織とも,国に先行する行政区画ともいう。地位は世襲されたため,県主は(かばね)の一種ともなった。
→関連項目氏姓制度

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防府市歴史用語集の解説

県主

 古墳時代の朝廷[ちょうてい]が直接支配していた土地(県[あがた])を、管理していた責任者のことです。

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世界大百科事典 第2版の解説

あがたぬし【県主】

倭(やまと)王権の地方組織であったの長。県の性格そのものが,王室の直領地,国造が管する国の下級組織,あるいは評(こおり),郡の直接前身をなす行政区画と解されるなど一定せず,県主の理解もなお定まっていない。しかし高市県主許梅(こめ)が壬申の乱中に神託を下し,また県主神社,県神社が祭られたなど,県主に司祭者的色彩がつよい。《延喜式》祝詞にみえる大和の六御県(むつのみあがた)が供御料地とされ,山背の葛野県主が殿部(とのもり),水部(もいとり)となって奉仕したとあるように,王室への従属性は明らかである。

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大辞林 第三版の解説

あがたぬし【県主】

大化前代、県を統治した者。のち、姓かばねの一つとなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

県主
あがたぬし

古代、大和(やまと)王権の地方制度県(あがた)を支配した首長で、のちに姓(かばね)となる。大和王権の直轄領となった県から、その特産物を朝廷に納め、また県の神社を管理した。山城(やましろ)(京都府)の鴨(かも)県主は、賀茂(かも)神社(現在の上賀茂神社、下鴨神社の前身)を祀(まつ)り、その地域の農耕を管理していた。そのかたわら、宮廷の神事にも携わり、天皇即位の大嘗祭(だいじょうさい)には、灯を掲げて夜間祭事の案内役を勤めた。このことがもとになって、鴨県主が祀る八咫烏(やたがらす)が、神武(じんむ)天皇の道案内役を勤めたという、『古事記』『日本書紀』の話が生まれたといわれる。このように、県主のなかには宮中の神事と関係の深い例も少なくない。[原島礼二]

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世界大百科事典内の県主の言及

【首】より

…古くは統率者をあらわす称呼であったものが姓となる。主として地方の県主(あがたぬし)・稲置(いなぎ),および部民(べみん)の統率者,または屯倉(みやけ)の管理者に与えられた。県主の例として志紀県主の志紀首,稲置の例として伊賀の稲置代首,部民の統率者の例として赤染部の統率氏族の赤染部首,そして屯倉の管理者の例として新家屯倉の新家首にみられる。…

【国造】より

…伴造が職能集団の宰領者であるのに対し,国造は(くに)と呼ばれる地域の支配者で,古い形の地方長官ともいえる。多くは各地域の小君長の後であり,中には4世紀から5世紀にかけて盛行した大和朝廷の地方制度である県主(あがたぬし)が国造になったものもある。彼らは,ほとんどが自分の勢力圏となっている地域の地名を氏とし,臣(おみ)・連(むらじ)・君・公(きみ)・直(あたい)・造などの姓(かばね)を称した。…

【氏姓制度】より

…国造は,代表的な地方豪族をさし,一面では朝廷の地方官に組みこまれ,また在地の部民をひきいる地方的伴造の地位にあるものもあった。県主(あがたぬし)は,これより古く,かつ小範囲の族長をさすものと思われる。いずれも地名を氏の名とし,国造には,君,直の姓(かばね)が多く,中には臣を称するものもあった。…

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