知・報(読み)しらせ

精選版 日本国語大辞典 「知・報」の意味・読み・例文・類語

しらせ【知・報】

〘名〙 (動詞「しらせる(知━)」の連用形の名詞化)
① 考えや事柄を他に伝えること。また、その事柄。通知。
※重刊改修捷解新語(1781)一〇上「このだん御しらせ申のぶべきためかくのごとくに御ざ候」
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉二〇「夫五兵衛殿が亡くなった時も訃音(シラセ)を出したに帰りもせず」
物事の起ころうとするしるし。きざし。前兆
※松翁道話(1814‐46)二「身体がようなるほど、慇懃に御辞儀なさる。のしあがるは、不作になる御しらせぢゃ」
歌舞伎で、幕あきや道具替りの合図拍子木(ひょうしぎ)を打つこと。
※談義本・根無草(1763‐69)後「しらせの撃柝(ひゃうしぎ)替名(かへな)の読立、幕明てより殊更にどよみ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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