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石油樹脂 せきゆじゅしpetroleum resin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石油樹脂
せきゆじゅし
petroleum resin

石油ナフサを熱分解して必要な留分を採取した残りの留分のうち,主としてC 5 およびC 9 留分から不飽和炭化水素を単離することなく,酸性触媒により固化したものを石油樹脂という。普通,分子量は 3000以下で,オリゴマーの範囲である。石油樹脂は単独で用いられることはなく,他の物質と混合して,接着剤,塗料,印刷インキゴム添加剤などに利用されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

せきゆじゅし【石油樹脂 petroleum resin】

石油化学工業で行われるナフサ分解の副生油の一部(不飽和性の高いジエン類)を原料とし,重合反応を行わせて樹脂状とした製品をいう。おもな用途は,紙のサイズ剤(紙質を高める目的で用いられ,インキの浸透性,平滑性,強度,安定性などを改良する),塗料,ゴム添加剤などである。石油樹脂の性状は原料と製法により大きく異なり,それによって用途もいろいろである。主原料はナフサ分解の重質不飽和留分であるが,副原料としてスチレン,マレイン酸などが用いられることもある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石油樹脂
せきゆじゅし
petroleum resin

ナフサを熱分解してエチレン、プロピレンやブタジエンなどの有用な化合物を得ているが、それらを取り去った残りのC4~C5留分(主としてC5留分)あるいはC5~C9留分(主としてC9留分)を混合状態のまま重合して得られた樹脂をいう。原料のオレフィン留分の組成比率によって生成樹脂の性質が異なるが、分子量200~2000、軟化点5~160℃の透明な淡黄色ないし黄褐色の松脂(まつやに)状樹脂である。酸・アルカリに安定でかつ耐水性も良好。いろいろな有機溶剤によく溶ける。安価なので印刷インキの肉づけ剤、ゴム配合剤、粘着テープ用粘着付与剤、ホットメル接着剤、紙サイズ剤、塗料、布やコンクリートの防水などに広く用いられている。[垣内 弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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